研究課題/領域番号 |
19H04064
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
重本 和宏 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (40284400)
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研究分担者 |
大村 卓也 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40848420)
金 憲経 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (20282345)
森 秀一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30508677)
本橋 紀夫 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50532727)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | サルコペニア / 筋線維タイプ / 代謝機能 / ミトコンドリア / 酸化ストレス / イメージング技術 / ハイブリッドファイバー / 遺伝子改変マウス / 代謝変換 / フレイル / 骨格筋 / 代謝 / 神経筋シナプス / 筋萎縮 / サテライト細胞 / バイオマーカー / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの疫学研究でサルコペニアと高齢者の死亡率・介護リスクや老年病症候群は密接な因果関係があることが示されている.筋量・筋力の低下(myopenia)ではサルコペニア前期・早期の病態を評価することは難しく、筋の機能低下(dynapenia)や質的変化に着目した評価法が必要である.申請者は健康で若い筋の筋線維タイプは可塑的に変化するが、様々な原因による筋萎縮では不可逆的な線維タイプ変化が誘導され、筋の代謝変換を伴うことに着目した.サルコペニア前期・早期に起きる代謝変換を伴う筋の質的変化との関連性で、運動も食事も共に筋の代謝活性の可塑的で律動的変化を誘導することに着目して研究を遂行する.
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研究成果の概要 |
サルコペニアに伴う筋力および運動機能の低下の原因として、老化による筋の質的変化が予想されるが、未だ明確に病理学的に定義されていない。病理学的エビデンスを基にしたサルコペニアのメカニズムの解明は、科学的根拠に基づいた早期診断法及び評価法の開発に必要である。申請者が開発したMusColor TMマウスの老化マウスを使い、特徴的な筋線維タイプ変化を発見した。また、MusColor TM筋細胞株を樹立して新しい研究手法を確立した。本研究により、老化に伴う筋のミトコンドリアの形態変化と機能低下およびそのメカニズムの結果と合わせてサルコペニアの早期の質的変化についての病理学的に定義を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、要支援・要介護の原因となるサルコペニアの診断基準が改訂され、筋量減少よりも早期から筋力および運動機能の低下を計測して早期介入を行うことが必要であると発表された。筋力および運動機能の低下は、老化に伴う筋の質的変化を伴うことが予想されるが、未だ明確に病理学的に定義されていない。本研究では、まずサルコペニアの病理学的エビデンスを明らかにして、それを指標としたサルコペニアのメカニズムを解明する新技術の開発とメカニズムの解明を行った。本研究の成果を基にして、科学的根拠に基づいた早期診断法及び評価法の開発が今後期待される。
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