研究課題/領域番号 |
19H04090
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
後藤 英昭 東北大学, サイバーサイエンスセンター, 准教授 (40271879)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 認証連携 / 次世代ホットスポット / 公衆無線LAN / 耐災害ネットワーク / eduroam / 利用者認証 / 機内無線LAN / 耐障害ネットワーク / サービス構築基盤技術 / 無線メッシュネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
公衆無線LANや、大学等のキャンパス無線LAN(eduroam等)は、社会の重要なインフラになりつつあることから、日常的なネットワーク混雑・途絶や、自然災害等被災時の避難所においても、限られた範囲で安定に利用できる必要がある。このような要求に応えるためには、利用者認証の基盤となる認証連携システムにおいて、認証及びセキュリティ維持のモデルや、機関間の信頼形成・維持、ポリシー調整などのモデルを学術的、理論的に導き、実用的なシステムを設計する必要がある。本研究では、世界規模の次世代無線LAN(ホットスポット)の実現のために、耐障害性・耐災害性と回復力を有する大規模無線LAN認証連携基盤を開発する。
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研究成果の概要 |
現在の公衆無線LANにおける利用者認証の処理は、広域ネットワークの常時接続に依存している。このため、ネットワーク障害の際に、局所的なサービスさえも使用不能に陥ることが多い。本研究では、多数の通信事業者が無線LANの相互利用を提供するローミング環境において、ネットワークの一時的・部分的な途絶が生じても安定して認証処理が行えるシステムを開発した。大規模なローミング環境でも利用できるような、電子証明書を用いたローカル認証方式、及び、その運用方式を開発した。本システムは、被災地などで上流のネットワークが失われても動作し、様々な局所サービスを利用可能にできる。航空機内の無線LANサービスにも有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模災害における被災地や、航空機内の無線LANなど、ネットワークの分断がやむを得ない状況においても、安定かつ安全な利用者認証を実現する技術を開発した。これにより、公衆無線LANに限定されず、様々な情報システムの耐災害性・耐障害性の向上に役立つ学術的な枠組みを与えた。安全性と利便性に優れた公衆無線LAN及び大学・学校等キャンパス無線LANの普及を通じて、ICT時代の社会の情報インフラの構築と教育・研究に貢献する。
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