研究課題/領域番号 |
19H04098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
谷本 茂明 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (90425398)
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研究分担者 |
佐藤 周行 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (20225999)
金井 敦 法政大学, 理工学部, 教授 (40524054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 多層防御セキュリティ / セキュリティ心理学 / 物理セキュリティ / ペリメータライン / センサ活用 / フォグ・エッジコンピューティング / セキュリティエコノミクス / マルチペリメータライン / 動的再構成 / サイバーフィジカルセキュリティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、新たに心理面、経済面ならびに物理面の非サイバー環境のセキュリティ防御ライン(ペリメータライン)に基づく多層防御セキュリティシステムを開発する。具体的には、心理面ではセキュリティに関わるストレスをモデル化し、内部不正など心理面に関わるセキュリティ対策を開発する。経済面では、セキュリティ投資対効果モデルを確立し企業のセキュリティ投資を促進させ、リソース面からセキュリティ強化を図る。物理面では、センサによるリスク検知とその評価により緻密な防御ラインを構築する。最終的に、これらを効率よく連動させる動的再構成ペリメータラインを特徴とする多層防御セキュリティシステムを開発する。
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研究成果の概要 |
非サイバー環境の防御ライン(ペリメータライン)を特徴とする新たな多層防御セキュリティシステムを開発した。心理面では、セキュリティ対策のストレスをセキュリティ疲労度として数値化した値をペリメータラインとし、配置転換などのストレス軽減策(コーピング)に適用した。経済面では、セキュリティ投資対効果モデルに基づくペリメータラインを定義し、これにより段階的なセキュリティ投資によるセキュリティ強化を可能とした。物理面では、利用者のTPO条件に基づくペリメータラインを考案し、効率の良いセキュリティ対策を提案した。最終的に、これらのペリメータラインを連動させた多層防御セキュリティシステムを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、企業などを中心に様々なセキュリティ対策がなされているが、セキュリティインシデントは未だ顕在化している。特に、内部不正による情報漏洩やソーシャルエンジニアリングなどにおいては、従来のサイバー面の対策だけでは限界があることが知られている。これに対し、本研究では、従来のサイバー面に加え、新たに非サイバー面のセキュリティ対策として、心理面、経済面、物理面に着目し、それぞれの防御ラインに基づく対策を提案した。さらに、これらの非サイバー面の対策を従来のサイバー環境と連携させた多層防御セキュリティシステムを開発することで、安心安全なICTガバナンスの一助とした。
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