研究課題/領域番号 |
19H04197
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
永井 岳大 東京工業大学, 工学院, 准教授 (40549036)
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研究分担者 |
須長 正治 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (60294998)
山内 泰樹 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (60550994)
増田 修 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90775967)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 色覚多様性 / 2色覚 / 色弁別 / 色差知覚 / 心理物理学 / 閾上色差 / 色覚異常 / 色知覚 / 色覚 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な色覚型の人に適切に情報を伝達できる色彩デザインをカラーユニバーサルデザイン(CUD)と呼ぶ。従来は、L錐体/M錐体に異常がある1型/2型色覚の方々の色弁別(細かい色を見分ける能力)に基づきCUDが設計されてきたが、近年の研究で色弁別は適切に行えても大きな色の差から感じる色差量が極端に小さい場合がある可能性が指摘されている.本研究の目的は,1型/2型色覚の大きな色差の知覚特性を定量的に明らかにするとともに,その特性に基づきCUDのための色変換技術を開発することである.
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研究成果の概要 |
本課題では、多様な色覚型に適した色変換法の確立を目指し、色覚型ごとの色覚特性を調べた。1型・2型色覚でも取得できる輝度信号と青黄信号のうち、2型色覚では色の目立ちの判断を青黄に依存する傾向が見出された。さらに、3色覚を対象とした実験から、大色差の判断や色配置の嗜好等の高次色彩判断に視環境の経験依存性が見出された。これらの結果から、多様な色覚型に向けた色変換法の確立には、高次色彩認知特性に着目する必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、少数派色覚の方々にも分かりやすい色使いの有効性を向上させるために、1型・2型色覚の色彩認知特性を多角的に検討した。実験では、1型・2型色覚の方々でも情報を正しく受け取れる輝度や青黄色の知覚を対象とした。結果として、色検出感度には3色覚と1型・2型色覚で差がなかったが、色の目立ち判断では2型色覚は青黄信号に依存しやすい可能性が示された。この結果は、少数派色覚のための色設計指針を策定する際の基礎的な知見となる。
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