研究課題/領域番号 |
19H04216
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
藤田 桂英 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00625676)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | マルチエージェントシステム / 自動交渉 / 自然言語処理 / 合意形成支援 |
研究開始時の研究の概要 |
人工知能が人間同士の交渉を支援することが重要となりつつある。そこで、自然言語による交渉ダイアログから、合意案の予測を行い、合意へ導くフィードバックを行う方法論を明らかにする。本目的を実現するために、以下の4つ項目を実施する。(1) 自然言語交渉ダイアログからの効用推定法を解明、(2) 交渉シミュレーションによる適切な合意案の予測法の解明、(3) 現実の人間同士の交渉を合意へ導くフィードバック法の解明、(4) (1)~(3)を融合したWebシステムの構築と現実問題への適用可能性の検証。本研究により、人工知能が人間同士の交渉を支援するための学術的な共通評価基盤プラットフォームが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、エージェントが人間同士の自然言語による交渉に介入し、適切な合意案をフィードバックする方法論を明らかにすることを目標とした。さらに、人間の交渉参加者同士が自然言語での交渉中に人工知能が交渉参加者の効用を自動的に推定し、合意案を予測しながら、適切にフィードバックを行うWebシステムの実現を目指した。上記の実現のために、交渉ダイアログからの効用推定、合意案の予測、合意形成のためのフィードバック方法の解明、システムとしての実装とその検証に関する解明を学術研究の観点から行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在社会において交渉はスケジュールの決定や売買における価格決定など重要な要素となっている。しかし、現実の交渉は時間がかかり、合意できない場合があるなど大変コストが高い。そこで、エージェントが交渉を支援することで大規模・大多数の交渉を並列に実施できる可能性がでてくる。 これまでの学術研究では閉じた設定でのエージェント同士の交渉に関する研究されていたが、本研究を通じてオンラインチャット等で行われる自然言語の人間同士の交渉から相手の考えや好みを解析して自動交渉を現実の交渉に適用させる可能性が見出せた。今後、自動交渉による調整を基盤として、AI間やAIと人間の協調を実現できる。
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