研究課題/領域番号 |
19H04260
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
乙坂 重嘉 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (40370374)
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研究分担者 |
脇田 昌英 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(むつ研究所), 副主任研究員 (30415989)
小川 浩史 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50260518)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 炭素循環 / 溶存有機物 / 海水 / 放射性炭素 / 加速器質量分析 / 太平洋 / 縁辺海 / 環境変動 |
研究開始時の研究の概要 |
海水中の溶存有機物は、大気から吸収した炭素を一万年以上にわたって安定に海洋内部に貯留することが知られている。しかしながら、実海域における溶存有機物の生成・輸送・分解の「速度」の情報は乏しい。本研究では、独自に開発した海水中溶存有機物態放射性炭素分析システムを活用し、データ空白域となっている北西部北太平洋を中心とした海域において、溶存有機物の「年齢」の情報を体系的にまとめ、同海域における海洋有機物動態の四次元解析を可能とする。加えて、時系列観測で得られているアーカイブ試料の分析を通じて、近年におけるこれらの「速度」の海洋環境変化への応答の評価を試みる。
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研究成果の概要 |
海水中の溶存有機物は、大気から吸収した炭素を一万年以上にわたって安定に海洋内部に貯留することが明らかにされている。しかしながら、実海域における溶存有機物の生成・輸送・分解の「速度」の情報は乏しい。本研究では、独自に開発した海水中溶存有機物態放射性炭素分析システムを活用し、データ空白域となっている北西部北太平洋を中心とした海域における溶存有機物の「年齢」の情報を体系的にまとめ、世界に先駆けて公表する。加えて、時系列観測で得られているアーカイブ試料の分析を通じて、近年におけるこれらの「速度」の海洋環境変化への応答の評価を試みる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北西太平洋は、多くの縁辺海に接しており、これらを経由して陸起源物質・炭素・栄養塩物質が供給されている。海水中の溶存有機物は、河川から海洋へ流入する微量元素のキャリアとして重要な役割を果たしていることが指摘されている。 本研究で得られる縁辺域のDOC-14同位体比データは、溶存有機物の循環の時間スケールを表すばかりでなく、陸起源有機物の供給源の指標として用いることも可能である。この供給源の特性情報は、本研究で得られる沿岸―外洋間での物質輸送に関する多くの研究での活用が期待される。
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