研究課題/領域番号 |
19H04316
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大黒 俊哉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70354024)
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研究分担者 |
柿沼 薫 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 准教授 (20773401)
眞木 貴史 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 室長 (50514973)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | ダスト発生源 / キーリソース / 持続的資源利用 / 非平衡環境 / ダスト発生・輸送モデル / 生態系サービス / 砂漠化対処 / 持続可能な資源利用 |
研究開始時の研究の概要 |
北東アジアの放牧草原で進行している放牧圧の増加や不適切な土地管理は、砂漠化・土地劣化を加速化するだけでなく、黄砂・砂塵嵐(ダスト)の発生等を通じて日本へ直接的な影響を及ぼすことが懸念され、その解決が急務である。本研究では「キーリソース」とよばれる植物資源に着目し、土地劣化に関わるホットスポットを適切に保全することで、乾燥地における「持続可能な資源利用」と「ダスト発生源対策」という2つの問題解決に貢献する土地管理手法の構築を目指す。本研究で提案する手法は、ローカルスケールでの砂漠化対処にとって不可欠であるばかりでなく、東アジアスケールでのダスト発生源対策にも大きく貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
乾燥地における「持続可能な資源利用」と「ダスト発生源対策」という2つの問題解決に貢献する植生管理方策の構築を目指し、モンゴル・ゴビステップを対象に、キーリソースの分布と利用実態の把握および飛砂観測を行った。その結果、植生分布の空間的不均質性の低下は飛砂発生の抑制に貢献しうること、保護と利用のローテーション管理により、砂漠化対処と持続的資源利用を同時達成できる可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにした植生の空間分布と飛砂発生の関係は、ダスト発生に関わる地表面状態に関する新たな知見であり、ダストモデルの精度向上に大きく貢献することが期待される。また、本研究で提案した植生管理手法により、ローカルスケールでの砂漠化対処と持続的資源利用を同時達成できる可能性があることに加え、東アジアスケールでのダスト発生源対策にも大きく貢献することが期待され、応用的意義もきわめて高い。
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