研究課題/領域番号 |
19H04431
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋弥 和秀 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20324593)
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研究分担者 |
小林 洋美 九州大学, 人間環境学研究院, 学術協力研究員 (30464390)
大槻 久 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 准教授 (50517802)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | こころの進化 / コミュニケーション / こころの理論 / 心理化傾向 / 発達 / 進化 / 数理モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日常的に観察される「情報の心理化傾向」がヒト固有の情報処理特性を反映している可能性をあらたに提起し、その進化・発達基盤を行動実験・数理モデルの2側面から検証する。検証アプローチとしては ①乳児期から成人期に渡る横断的なヒト発達研究(コーパス解析と視線計測をもちいた行動実験) ②心理化傾向が進化上適応的でありうる要件を解析する数理モデル研究 ③大型類人猿を対象とする比較認知研究(視線計測をもちいた行動実験)の3軸を設定する。
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研究実績の概要 |
①公平/平等分配傾向とその発達についての実験研究(小島風夏との共同研究):離散的な複数資源の分配方略についてオンラインの行動実験を行い、成人が「平等(資源そのものの等分配)」よりも「分配結果の公平(分配前の不均衡を踏まえた分配)」を多くおこなうことを明らかにし、更に「過程を考慮した公平(分配前の不均衡に至る過程も踏まえた分配)」を加えた実験では、被験者の方略はこの3つに分かれることをあきらかにした。同じパラダイムで5-9歳児を対象とした対面実験をおこない「過程を考慮した公平」分配が5-9歳児では見られないことがあきらかになった。 ②異なる分配方略を示すキャラクターへの他者の選好について、期待違反法を用いた対面実験をおこない、日本とノルウェーでの結果を比較するOslo大との共同研究を開始した。 ③「教える」と「教わる」という、教育を検討する上でしばしば二極に分けられる営為について、コミュニケーション文脈における「自他間の認識論的ギャップ解消」という志向性を想定することで統一的に理解することを提案する理論的展望を提示した。 ④アウトリーチとしての一般書「飛ばないトカゲ」出版(小林洋美著、橋彌和秀解説)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対面での実験は再開できたが、慎重な対応が以前として必須であるため実験実施のスピードが低下せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
大型類人猿を対象とする研究は諸事情から実施が困難となったため、乳幼児実験研究と理論研究に焦点を絞り、国内外の研究者との議論を通じて研究を取りまとめたい。
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