研究課題/領域番号 |
19H04432
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
川畑 秀明 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (70347079)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 美 / 意識化過程 / 潜在/無意識 / 顕在/意識 / 連続フラッシュ抑制 / 眼球運動 / 潜在的過程 / 評価と感覚特徴の統合 / 無意識 / 魅力 / 選好形成 / 美的意識 / 心理物理 / 方法論 / 無意識過程 / 脳 / 潜在認知 / 意識 / 潜在 / 脳機能 / 感性 / 時間的特性 |
研究開始時の研究の概要 |
人がいかにして美を感じるかという人間性に関わる根源的な問題は近年,心や脳の働きや機能の問題として捉えられるようになり,急速な展開を遂げている。本研究では,「美しさ」の視覚的意識として価値表象に至る時間的過程について,意識に到達する前段階の無意識的処理過程と,美しさの意識化に影響を与える無意識的影響過程について,心理物理実験,脳波測定,fMRI計測等を通して,美が顕在的に意識に至るまでの時間的過程とそれに影響を与える諸要因の因果的過程について,それぞれを無自覚的過程(潜在的,暗黙的)と閾下過程とに切り分けて検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,美的評価の価値表象に至る時間的過程について検討し,意識に到達する前段階の無意識的処理過程と,美しさの意識化に影響を与える無意識的影響過程について検討した。特に,顕在的側面については,絵画画像の連続評価課題における評価の時間的変動の検討において,潜在的(無意識的)側面については,連続フラッシュ抑制による美的評価をもとに実験的に検討した。特に,絵画画像の美しさが高いほど,無意識下であってもその絵画に視線が集まっていることから,美しさが潜在的に顕在的処理過程に先行し,意識化過程へと統合される過程があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顔魅力が非常に高速で瞬間的であるのに対して,美的価値の表象は顕在的であり,刺激の特徴分析やその意識的分析の後になされる過程として考えられてきた。しかし,魅力過程だけでなく美的表象や判断過程においても高速で瞬間的で処理過程を想定することができるのであれば,美的判断がより生物学的な意義を持つことが分かってくる。また,芸術や美の効用については,現在基礎研究から臨床的な研究に至るまで様々に明らかにされつつあるが,美的価値が注意過程や行動等への影響を与えることが明示されることで,マーケティング等への応用可能性についても想定ができる。
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