研究課題/領域番号 |
19H04481
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
阿部 宏之 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (10375199)
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研究分担者 |
黒谷 玲子 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (00453043)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | バイオ関連機器 / 医療・福祉 / 超精密計測 / 先端機能デバイス / ミトコンドリア / 細胞呼吸 / 生殖医療 / 電気化学計測 / 非侵襲計測 |
研究開始時の研究の概要 |
不妊治療成績の向上には、精度の高い生殖細胞品質診断システムの開発が不可欠である。本研究では、(1)電気化学計測技術、(2)超精密自動位置決め技術、(3)高精度ミトコンドリア機能解析技術を応用した医療対応型全自動細胞品質診断システムを開発する。この自動細胞呼吸測定システムは、細胞の呼吸を自動的に高精度で解析し、卵子や受精卵の品質を評価することができる。多項目ミトコンドリア呼吸機能解析によりこの診断システムの有効性と安全性を検証し、生殖細胞を単一細胞レベルで診断できる次世代型細胞品質診断システムへの発展を目指す。本研究の成果は、生殖医療の「質」の向上に大きく貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
精度の高い非侵襲呼吸計測技術は、卵子や受精卵(胚)の品質評価やミトコンドリア関連疾患の診断に有効な方法となる。本研究では電気化学計測、高精度位置決め技術、高精度ミトコンドリア機能技術を応用した医療対応型全自動細胞品質診断システムの開発を試みた。その結果、走査型電気化学顕微鏡をベースにした自動化ステージ、自動化呼吸測定を制御する新規ソフトウエア、医療応用に不可欠である動物由来成分を含まない呼吸測定液を開発することができた。さらに、単一胚由来の微量試料を用いた高精度ミトコンドリア呼吸機能解析技術を開発するとともに、胚品質評価のためのミトコンドリア呼吸機能多項目解析システムの基盤を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した全自動細胞呼吸測定システムは、単一胚レベルでミトコンドリア呼吸機能を解析できることから、胚の品質評価や細胞代謝機能の新しい解析技術と学術的に価値が高い。また、自動で短時間・非侵襲的に卵子や受精卵の品質を評価できることから、不妊治療や再生医療など、我が国が直面している少子高齢化社会においてニーズが高い医療分野における新しい診断技術として期待される。
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