研究課題/領域番号 |
19H04494
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
新田 尚隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (60392643)
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研究分担者 |
鷲尾 利克 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40358370)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | 画像診断システム / 医療・福祉 / 生物・生体工学 / 超音波 / 音速 / 後方散乱波 |
研究開始時の研究の概要 |
生体中を伝搬する超音波(縦波)の音速は組織性状を反映しており、その分布を可視化できれば、疾病の検出や診断に役立つことが期待されている。臨床で広く用いられているハンドヘルド型プローブを用いて音速分布を可視化する試みがあるが、未だ実用化されていない。そこで本研究では、超音波後方散乱制御に基づいて音速分布を再構成する手法を開発する。ファントム(生体模擬材料)や実験動物を用いた実験的検討を通じて、高分解能・高コントラストな音速分布イメージングを可能とするアルゴリズムの確立及びシステムの完成を目指す。
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研究成果の概要 |
生体組織を伝搬する超音波の音速は組織変性と相関があり、疾病部位を特定する診断においては、音速分布の測定が有用であると期待される。そこで本研究では、超音波後方散乱波を用いた音速分布の高精度測定法を検討した。後方散乱波の制御・取得が可能な実験システムを構築し、生体疑似材料や摘出動物組織を用いて、実データに対する音速分布測定アルゴリズムの適用性を明らかにした。その結果、本技術の実現性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体組織を伝搬する超音波の音速は、疾病等による組織変性と相関があり、多くの腫瘍では、その周囲の正常な軟組織とは異なる音速を有することが知られている。このような音速の僅かな変化が捉えられれば、多くの疾病に対する早期発見が可能になるものと期待される。今回の成果により音速測定が高精度化され、僅かな音速変化の検出が可能になった。このことから、超音波診断による疾病の早期発見に資する成果が得られたと言える。
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