研究課題/領域番号 |
19H04498
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
秋山 いわき 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (80192912)
|
研究分担者 |
市川 寛 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (60336732)
吉岡 正裕 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究グループ長 (60358322)
池川 雅哉 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (60381943)
千葉 裕介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究員 (40828183)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
|
キーワード | 超音波照射メダカ胚 / 超音波照射ラット / プロテオーム解析 / SWATH / MULTIS法 / 筋管細胞 / ウェスタンブロッティング / 2次元電気泳動 / 超音波照射生体作用 / メダカ胚 / ESRスピントラップ法 / フリーラジカル消去活性 / サルコペニア予防 / ラット筋萎縮 / 超音波照射 / 酸化ストレス / メダカ / ラット / SWATH解析 / 抗酸化作用 / 骨格筋細胞 / サルコペニア / 音圧測定 / 網羅的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は超音波診断で安全性の側面から規制されている範囲内の超音波出力によって,生体が受ける作用について動物実験を行ない,その安全性を評価する.メダカ胚を用いた超音波照射実験を行い,超音波照射有無により発現量に差のある変動タンパク質を同定する.また,「酸化ストレス」に着目し,同時に,安全な範囲での超音波照射によるサルコペニアの予防の可能性について評価している.制御された適度な酸化ストレスが,逆に筋萎縮を予防させる可能性がある.ヒトへの応用を視野に入れた場合の安全性を担保した上での,運動ができない状態の患者におけるADL改善に寄与することを証明する
|
研究成果の概要 |
中出力超音波照射による生物の発生と成長への影響を検討するために,超音波照射メダカ胚のプロテオーム解析とラット超音波照射によるアプローチを行った.1つのメダカ胚にピンポイントで超音波を照射することのできる実験系の作成及び,照射によるタンパク質の総体の変化を解析する手法を考案した.二次元電気泳動法及び,SWATH解析を用いた結果から,超音波照射により影響を及ぼすタンパク質を見出した.超音波照射ラットによるアプローチでは,低強度の超音波を週に数回, 1分程度照射するだけで生体内の抗酸化力が向上する可能性が示唆された.超音波の強度を変化させることで直接筋細胞を増強できる可能性がある.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メダカ胚1個におけるタンパク質のプロファイルの取得及び,超音波照射により影響を及ぼすタンパク質を見出し,安全な照射条件の定量的評価の目安となるバイオマーカーとなるタンパク質を報告した。SWATH-MS法では,メダカにおけるプロテオミクスは非常に少ないこともあり,貴重なプロファイルが得られた.今後寝たきりやリハビリ中の患者など激しい運動の出来ない方々に向けて新しい手段を提供出来る可能性がある.健康な方々に向けても抗酸化力の向上は様々な疾患の予防となることから,超音波は新たなデバイスとして社会の健康寿命増進にも一役担う事ができると考える.
|