研究課題/領域番号 |
19H04504
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
井上 薫 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (90259143)
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研究分担者 |
柴田 崇徳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (30357199)
河野 光伸 金城大学, 医療健康学部, 教授 (70269512)
繁田 雅弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90206079)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 認知症ケア / ロボット / 認知症 / 効果 / コミュニケーションロボット / 高齢者 / ロボットセラピー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、コミュニケーション・ロボット「パロ(国立研究開発法人 産業技術総合研究 所)」を日常的なケアの場において使用した場合の研究対象者(認知症の高齢者および医 療・介護職員)に対する効果を、実験的手法により定量的に測定、結果をベイジアンネットワークにより分析することにより、「パロが場に与える影響の見える化・モデル構築」をはかるものである。
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研究成果の概要 |
日本式ケア場面におけるロボット「パロ」が場に与える影響の見える化・モデル構造化を目指し、パロの提供に関わっている医療・福祉専門職である介護者に対するパロの効果に関するWeb調査を実施した。その結果、160名の医療、介護専門職から協力が得られ、彼らの多くが、パロの効果を好意的に受け止め、認知症の行動・心理症状に適していること等の認識をもっていることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回のパロの効果の構造化は、内外の先行研究および日本人有識者の意見をもとに作成したモデルであり、実際にケアに携わっている実践者である医療・福祉専門職の効果に対する認識からその具体的な内容を見える化した点にあると考えられ、今後の「パロ」に代表されるようなコミュニケーション・ロボットの有効な活用法に寄与するものと考える。なお、ロボットパロに関する研究は欧米、オセアニアにおける報告例が多くを占め、アジア圏における報告がパロの開発国である日本を含めて少ないため、ケアの制度や背景が異なる日本における実情を報告する貴重な資料であると考える。
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