研究課題/領域番号 |
19J20173
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
豊島 理公 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2021年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2020年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2019年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | Social Motivation / Rats / Loneliness / Social needs / Social isolation / Homeostatic motivation / Social preference / Social exploration / Lateral habenula / Social motivation / Social exploration behavior / Cage-mates |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトにおいて,寂しさは高血圧や認知症のリスクを高め,気分障害を誘発することが知られている。近年の先進国では,単身世帯の増加や生涯未婚率の上昇,地域コミュニティの喪失,平均寿命の延伸などにより,成人後に他者との社会的関係が希薄化し社会的交流が減少することで,日常的に寂しさを感じる人々の割合が増加している。そのため,寂しさの生物学的要因の解明とその治療法の確立は喫緊の研究課題である。しかし,どのような条件で脳がどのように働くことによって寂しさを感じるのか,寂しさが生起する要因とその詳細な脳内機構は未だ明らかでない。そこで本研究では,げっ歯類を用いて寂しさを行動学的に捉え,その脳内基盤を解明する。
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研究実績の概要 |
本年度は,孤独感に関与する行動学的特徴を調べるため,これまで行ってきた成体ラットの短期的な隔離飼育を孤独感のモデルとして,隔離処置されたラットの動機づけ行動や不安様行動を評価した。これまでの研究結果と一致して,隔離処置をされていないラットと比べて隔離処置をされたラットは,他個体に対する接近行動が有意に増加した。また,接近行動の増加は単に他個体の存在下だけではなく,以前に他個体が存在した円筒に対しても確認された。これらのことから,短期的隔離によって社会的動機づけが増加し,たとえその場に他個体がいなくても接触を求めることが示唆された。さらに,高架式十字迷路課題を用いて不安様行動を評価したところ,隔離処置ラットと集団飼育ラットの間に不安レベルの違いはみられなかった。しかしながら,他個体に対する接近行動の時間と不安レベルとの相関を分析した結果,隔離処置群において接近行動の時間と不安レベルの間に強い正の相関がみられ,隔離飼育によって不安が高い個体ほど他個体により長く接近することが示された。一方で,集団飼育群では有意な相関はみられなかった。また,隔離処置群において隔離処置を受ける前の接近行動の時間と不安レベルとの間にも有意な相関はみられなかった。これらの結果から,隔離飼育による社会的動機づけの高まりは不安の程度と関連することが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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