研究課題/領域番号 |
19K00030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
池田 丈佑 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (50516771)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | グローバル倫理 / 国際関係論 / 難民 / 国内避難民 / 強制失踪 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、この20年あまりの間学問的関心を集めてきた「グローバル倫理」について、その限界を探るものである。研究は、倫理学と国際関係論の知見をもとに理論的に掘り下げるパートと、その内容の有無や是非を実際の現場を調査することで確認し修正するパートに分かれる。前者ではグローバル倫理が「外」在的「内」在的に限界を持っていることを指摘し、後者では南アジア3カ国における難民・強制移動の状況を素材に分析を行う。以上の作業から、グローバル倫理がどのような状況下でいかなる限界に直面しているか、それを乗り越える方途があるかどうかを明らかにできれば、この研究は完成する。
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研究実績の概要 |
2022年度も、過年度に続きコロナ禍の影響で海外調査が実現できないまま年度を終えることとなった。スリランカについては政情が安定せず、一方でインドとバングラデシュについても海外渡航による調査は不可能であった。全体として今年度は研究進捗が停滞した。ただし研究については、一部が2023年夏に刊行される『平和学事典』(丸善出版)に反映されて公刊される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍(インド、バングラデシュ)と、現地政情(スリランカ)が続き、海外調査が遂行できなかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
ここ数年海外調査ができなかった状況であるが、コロナ禍の緩和に伴い改善されている。このため、23年度はインドについて海外調査を実施する。あわせて、「外在的限界」に関するフレームワークの作成を進め、これについては国内学会での報告をめざす。
なお本研究の代表者は23年より、本研究の続編となる研究課題として基盤Cの助成をえた。本研究では難民・国内避難民に関する倫理の「限界」を析出し、後者では倫理学に基づいてこの「限界」を越えうる視点を構築することが課題となる。共に理論構築と現地調査を併行させるスタイルで推進する。
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