研究課題/領域番号 |
19K00257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
小坂 直敏 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (20366389)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 音脈モワレ現象 / 音脈モワレ表現 / 偶数倍音 / 奇数倍音 / 群化 / 分離 / 正弦波モデル / 偶数調波 / 音脈モワレ / 調波 / 電子音楽 / 多チャネル音響システム / ミクストミュージック / 音脈 / サウンドコラージュ |
研究開始時の研究の概要 |
電子音楽の多チャネル空間音響での芸術音楽表現分野で、1) 新たな表現法として、空間内で異なる聞こえを有すが、それらが芸術的に有用な表現法がないか、2)コンサートでミクストミュージックを実演した後も同質の音楽の再現ができないか、という問題提起を行う。 そのために、まず、初年度に知覚の群化、音脈分凝、サウンドコラージュエフェクトを応用した音脈モワレ表現-空間内で異なる聞こえを持つ音楽表現法―を検討する。2年度目以降に、音楽収録およびポストプロダクションを行うレコーディング芸術創作の知見を言語化し応用するための実験的検討を行う。これらを踏まえた作品制作を行い、随時ACMP等で発表をし、成果を訴える。
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研究成果の概要 |
新たな空間音響エフェクトとして,一つの音(音脈)を偶数倍音と奇数倍音に分解して再生する場合「音脈モワレ現象」と名付けた聴覚イリュージョンを応用することを目指しこの現象の空間位置と群化/分離の特性について明確にした. 音声を偶数倍音と奇数倍音に分解し,それぞれを510cm離れた2chの各スピーカで再生した場合,これらが群化して原音と同様に一つに群化して聞こえる場所と,2つが分離して聞こえる場所の境界が偶数倍音側から172.5cmの時点であることを明らかにした.また,4ch再生系に交互にこれらの2種の音を配置した場合の境界についても算出し,この現象の空間位置と群化/分離特性について明確にした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として,音脈モワレ現象が新たな聴覚イリュージョンであることが挙げられる.これまでこの現象が見いだせなかった原因として,聴覚心理研究者は実音声を偶数倍音と奇数倍音に分解する,ということが容易でなく,発見しにくかったことがある.また,オクターブ知覚は音楽的な聴取能力が多少必要であり,万民にはわかりやすくはない点がある.新たな現象の特性を明確にした. 社会的意義として,2chと4ch再生の場合の聴取位置-群化・分離特性について,1)連続値としての群化度(平均オピニオン値(MOS))マップと,2)群化分離の両者の境界位置を明確にし,今後の空間エフェクトへの応用のための設計指針とした点がある.
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