研究課題/領域番号 |
19K00528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
片岡 大右 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 講師(非常勤) (30600225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ロマン主義 / 批判 / 加藤周一 / デヴィッド・グレーバー / セナンクール / 小山田圭吾 / リュック・ボルタンスキー / ゲーム・オブ・スローンズ / ポール・ベニシュー / マルセル・モース / いじめ問題 / 鶴見俊輔 / 古井由吉 / 三島由紀夫 / クリスチャン・ボルタンスキー / 『ゲーム・オブ・スローンズ』 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、(A)近代社会における批判の諸機能を理論的・歴史的に再検討するとともに、(B)そこでのロマン主義というモーメントの重みを見定め、かつ(C)こうした経験との関係で日本的近代の問いがいかに生きられてきたのかを考究することで、全体として、(D)「文学的なもの」の近代社会における身分規定の変容を、19世紀初頭以降の西欧という時空を相対化しつつ再把握することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、「批判」の諸機能の再検討を、「ロマン主義」という歴史的モーメントの再定位との連関において遂行し、かつ、この批判の問題がそれを生んだ近代西欧の外でどのように生きられてきたのかを「日本的近代」の問いを通して考究することで、全体として、「文学的なもの」の近代諸社会における身分規定の変容を、西欧という地平を超えて捉え直す試みとして開始された。4年間の研究を経て、「哲学的芸術」としての米国テレビドラマの台頭、日本のポップカルチャーの歴史的役割、アジアの複数性の問い、デヴィッド・グレーバーの人類学的視野といった観点を導入しつつ、ロマン主義的近代の持つ今日的意義に新たな光を当てることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランス・ロマン主義は日本の研究伝統においては周縁化されてきたし、国際的にもある程度は同じことが言える。本研究の出発点には、P・ベニシューの仕事を踏まえてフランス・ロマン主義の再評価を行い、それがフランス固有の文脈を超え、批判の両義性という近代そのものの問いと深く関わっていることを示すという課題があった。4年間の研究を経て、L・ボルタンスキー、S・ロジエ、D・グレーバーらの理論的成果の導入、加藤周一らを踏まえた日本やアジアの文脈との比較検討等を通し、19世紀フランス文学から21世紀の各国のポップカルチャーまでを貫く共通の問いを浮き彫りにすることができたのは大きな学術的・社会的成果である。
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