研究課題/領域番号 |
19K00706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
深澤 のぞみ 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (60313590)
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研究分担者 |
山路 奈保子 九州工業大学, 教養教育院, 教授 (40588703)
須藤 秀紹 近畿大学, 情報学部, 教授 (90352525)
大江 元貴 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (30733620)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | パブリックスピーキング / 説得 / 言語行動 / 非言語行動 / マルチモーダル分析 / 対面によるパブリックスピーキング / オンラインによるパブリックスピーキング / 説得における非言語行動 / 対面状況とオンライン状況 / 評価 / マルチモーダル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,公的な場で,情報や考えを他人に伝えるパブリックスピーキングにおいて,いかに他人を納得させるか,すなわち「説得」がどのようなプロセスで実現するのかについての統合的な分析を行うものである。パブリックスピーキングでは,単に内容のあるスピーチをしたからよいわけではなく,伝えたい内容そのもの,伝え方の言語的ストラテジー,さらに非言語面行動がそろって「説得」が成功する。本研究は,この全体像を明らかにしようとした研究である。 具体的には,日本語のパブリックスピーキングの音声と動画を,アノテーションツールであるELANを用いて分析を行い,さらに実験的手法を用いて検証を行ったうえで,モデル化を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、パブリックスピーキングにおける「説得」について、スピーチの内容に加え、非言語行動も含むマルチモーダルな分析をするための項目を抽出し、分析方法を検討した。また、パブリックスピーキングの指導について、国内外の日本語教師に調査し、特に非言語行動については、指導項目や評価方法が確立されておらず、見解も多様であることが明らかにした。さらにコロナ禍のために計画を変更し、パブリックスピーキングの対面状況とオンライン状況に見られる「説得」の特徴の異なりを分析したが、オンライン状況でのパブリックスピーキングは、対面状況での代替ではなく別のものであり、説得の手法も各々異なる可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パブリックスピーキングにおける「説得」の要素について、言語面での特徴に加え、非言語行動も含めた観点で検討したことは、大きい意義があると思われる。また対面状況とオンライン状況におけるパブリックスピーキングを比較したところ、オンラインによるパブリックスピーキングは、対面状況でのパブリックスピーキングの代替物であるとは言えない可能性も明らかになった。これについては、まだ十分に検証するところまでは到達していないが、ポストコロナ時代のコミュニケーションを考えるためのきっかけとなると思われる。
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