研究課題/領域番号 |
19K00721
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 国際高等専門学校 (2020-2021) 金沢工業大学 (2019) |
研究代表者 |
札野 寛子 国際高等専門学校, 一般教科, 教授 (20229090)
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研究分担者 |
松下 達彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00255259)
大河原 尚 大東文化大学, 国際交流センター, 特任准教授 (70250024)
徳永 あかね 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (10360091)
鈴木 秀明 目白大学, 外国語学部, 准教授 (10583958)
ボイクマン 総子 (椙本総子) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50370995)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本語教育 / プログラム論 / プログラム開発 / マネージメント / 言語教育プログラム / 日本語教育プログラム / 開発プロセス / 日本語教師に必要な資質 / 言語教育プログラム開発 / 開発プロセス作業 / ヒアリング / 日本語教師の能力 |
研究開始時の研究の概要 |
外国人労働者受入れも本格的に始まる中、筆者らは日本語教育に課された社会的責任を鑑み、その在り方をプログラムレベルで議論する「日本語教育プログラム論」構築が必要と考える。その議論の共通理解形成の一環として、本研究では日本語教育プログラムの開発過程の標準モデルを生成する。そのために実際の開発事例について関係者に聞き取り調査を行い、検討内容や作業過程および開発状況を記述したデータベースを作る。ここから、異なるプログラム間で共通の事柄を抽出し、学校型と非学校型2種の「プログラム開発過程標準モデル」を生成する。本成果は、今後の日本語教育プログラム開発現場で利用可能なマニュアルとしての活用も期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、実際の開発事例について関係者に聞き取り調査を行い「プログラム開発過程標準モデル」を生成することを目指した。しかし、コロナ禍のため、予定した数の調査ができず、かつ組織形態間での状況・条件差が予想した以上に大きく、期待された共通の立ち上げプロセスのあぶり出しは困難を極めた。しかしデータを視点を変えて見てみたところ、その立ち上げに日本語教育関係者がどのように関わるかや、立ち上げに関わる日本語教師に求められる、日本語教育に関する知識や技能とは異なる能力などが見えてきた。それをまとめて日本語教育学会秋季大会にて、パネル発表とポスター発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の日本語教育研究では言語面や教育面での探求が重視され、プログラムの開発~運営~評価~改善などに関する情報やノウハウは、各機関内での蓄積に留まることが多い。一方で「日本語教育推進基本法」のもとで、社会のニーズに応える日本語教育プログラムの在り方や効果的な開発・運営等の進め方が問われている。筆者らは、科研費研究「日本語教育プログラム論構築のための基礎研究」(15K12901)で、日本語教育に課された社会的責任を鑑み、その在り方をプログラムレベルで議論する「場」を構築していく必要があると訴えてきた。そして次は議論の共通理解形成のためにプログラム開発・運営等過程の言語化・可視化が必要だと考えた。
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