研究課題/領域番号 |
19K00777
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
小山 敏子 大阪大谷大学, 教育学部, 教授 (20352974)
|
研究分担者 |
薮越 知子 日本大学, 経済学部, 准教授 (80578071)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 辞書アプリ / モバイルディバイス / 電子辞書 / スマートフォン / タブレット / 外国語(英語)教育 / 語彙・文法問題 / 英文読解問題 / TOEIC / 英検 / スマホアプリ / 検索行動 / 英語教育 / モバイルアプリ |
研究開始時の研究の概要 |
電子辞書やスマートフォンなどに代表されるテクノロジーの発達による辞書の形態の多様化が、英語学習者の辞書に対する意識をどのように変化させているかを調査するとともに、その辞書の形態変化が英文読解時の学習行動と学習効果にどのような影響を与えているのかを、モバイルディバイスに焦点を当て、量的、質的手法を用いて調査する。 また、辞書の形態に起因する言語情報の検索行動が学習効果につながっていない場合、その要因(たとえば、デバイスやコンテンツに関わる辞書使用行動、語彙力や文法力などの英語習熟度、学習動機など)を探索することを目的としている。
|
研究成果の概要 |
電子辞書とスマートフォンに焦点を当て、昨今の辞書の形態変化が大学生英語学習者らの学習行動と学習効果にどのような影響を与えているのかを調べた。統計分析の結果、英文読解や語彙文法問題などのタスクに取り組む際、1)大多数が電子辞書ではなく、スマホでWeb検索や無料の翻訳アプリを利用し、2)使用検索ツールの選択と英語基礎学力との間に相関は見られず、3)検索語数や検索時間に若干の違いは見られたものの、正答率との間には有意差はないことがわかった。 また、スマホ、電子辞書それぞれのツールの違いでの検索行動を詳細に調べるため、予備実験として、大学生が英語問題に取り組む様子を撮影しビデオ分析も行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EFL環境下の日本で、英語学習時の辞書使用の重要性は認識されているにもかかわらず、現在までインターフェイスの異なる辞書(印刷辞書、電子辞書、スマホなど)の検索行動と学習効果の比較研究はほとんどなされておらず、本研究の意義は極めて大きい。 本研究結果から、現在の大学レベルの英語学習者らは、形態いかんにかかわらず編纂されて販売されている「英和辞書」を利用しない傾向が明らかになった。検索ツールと英語基礎力との相関は見られず、英語資格試験に使用される「コミュニケーション力育成」目的の教材レベルであれば、スマホの無料アプリ、電子辞書の「英和辞書」のいずれを使用しても正答率に差がないこともわかった。
|