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L2学習者におけるハングル読み書きの習得過程とその個人差に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00818
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

宇都木 昭  名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (60548999)

研究分担者 キム ミンス  東海大学, 国際教育センター, 准教授 (20734833)
神長 伸幸  ミイダス株式会社(HRサイエンス研究所), HRサイエンス研究所, ゼネラルマネジャー (90435652)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード韓国語 / 朝鮮語 / ハングル / 第二言語習得 / 読み書き / ディスレクシア / 外国語教育 / 書記体系 / 文字習得 / 正書法の深さ / 発達性ディスレクシア / オンライン実験 / 読字障害
研究開始時の研究の概要

韓国語(朝鮮語)は日本の多くの大学で第二外国語科目となっており,多くの学習者によって学ばれている。韓国語学習の特徴の一つは,「ハングル」という新たな文字を学ぶ点にある。韓国語教員の視点からみると,経験的にいってハングルの習得には個人差がある。しかし,どのような個人差があるのか,なぜ個人差が生じるのか,習得の困難さが他の能力と関係しているのか,といった点は明らかにされていない。本研究課題では,これらの疑問に挑む。

研究成果の概要

日本の韓国語学習者のハングル習得における個人差と文字の種類ごとの学習の難しさを明らかにすべく、オンラインテストによる調査を実施した。テストは音声を聞き4つの文字から正しいものを選ぶ形式で、7種類の異なる問題タイプで構成された。結果として、簡単な問題タイプでも正答率が低い学習者がわずかながらおり、一部の学習者がハングル習得に極めて困難を抱えている可能性が示唆された。また、特定の文字タイプ(特にw音を含む複合母音)で全般的に正答率が低くなる傾向がみられ、ハングルの特定の文字で透明性が低くなることが影響している可能性が示唆された。
これに続く調査では、音韻規則がかかわる単語の綴りの習得も検討した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本の韓国語初学者にとって、韓国語学習はハングルという他の文字と全く異なる文字を学ぶところから始まる。これまで韓国語教育者の間では、ハングルは学びやすいと言われてきた。しかし、本研究が示唆するところでは、多くの学習者にとってハングルは確かに学びやすいものの、学習に著しい困難を伴う学習者が一部に存在することが示唆された。この困難さが何に起因するものかは、さらなる検討が必要である。
また、ハングル習得にさほど困難を感じない学習者にとっても、すべての文字・綴りが一様に容易なわけではないこと、そしてこの文字・綴りごとの困難さの違いが文字・綴りの「透明性」によって説明されうることが示唆された。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ハングル字形に関する日本人入門学習者の視覚的認識の様相研究-子音字母を中心に-2024

    • 著者名/発表者名
      Kim, Minsoo
    • 雑誌名

      学習者中心教科教育研究

      巻: 24 号: 3 ページ: 921-937

    • DOI

      10.22251/jlcci.2024.24.3.921

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Individual Differences and Character-Based Challenges in Hangul Acquisition Among Korean Language Learners in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Akira Utsugi, Minsoo Kim, Nobuyuki Jincho
    • 雑誌名

      Journal of Korean Language Education

      巻: 34 (2) ページ: 227-251

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本人学習者による韓国語表記の誤りに関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      金珉秀
    • 雑誌名

      韓国語教育研究

      巻: 10 ページ: 89-116

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ハングルの字形に関する日本人学習者の認識について-子音字母を中心に-2024

    • 著者名/発表者名
      金珉秀
    • 学会等名
      日本韓国語教育学会 第14回 国際学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 韓国語学習者はどのような文字を誤りやすいのか―日本の韓国語学習者を対象とした多肢選択テストの分析―(原題は韓国語)2022

    • 著者名/発表者名
      宇都木昭・金珉秀・神長伸幸
    • 学会等名
      国際韓国語教育学会第32回国際学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 学習者のハングル習得過程とその個人差―多肢選択テストの分析―2022

    • 著者名/発表者名
      宇都木昭,金珉秀,神長伸幸
    • 学会等名
      朝鮮語教育学会第89回例会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 外国語の読み書きでつまずく学習者をめぐって ―ハングルの習得過程に関する研究から―2021

    • 著者名/発表者名
      宇都木昭
    • 学会等名
      愛知学院大学語学研究所第25回語学研究所講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本語を母語とする朝鮮・韓国語学習者におけるハングル習得の傾向―多肢選択テストの分析―2021

    • 著者名/発表者名
      宇都木昭,金珉秀,神長伸幸
    • 学会等名
      第7回韓日国際学術大会(日韓学術交流会)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [備考] ハングル読み書き研究プロジェクト

    • URL

      https://sites.google.com/hangulreading.page/web/home

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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