研究課題/領域番号 |
19K00851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
糸魚川 美樹 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (10405152)
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研究分担者 |
塚原 信行 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (20405153)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 外国語教育 / スペイン語 / 性的少数者 / ジェンダー / セクシュアリティ / マイノリティ / 社会言語学 / 表現ガイドライン / 性的マイノリティ / 社会的少数者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、大学の外国語教育において、性的少数者に対し配慮された授業運営がなされているか、という問いを立て、それに関して学生および教授者に対する調査と教材分析を実施する。スペイン語教育を主たる対象とする。その理由は、文法上のカテゴリーである名詞の性と指示対象の性別とを一致させる傾向が強く、初級レベルで性別を意識した学修が求められるからである。一連の調査と考察の結果をふまえ、学修者の多様性を考慮した外国語教育のあり方に関する提案をおこなう。文法上の性という言語学的問題が社会の課題としてどう議論されているかについても考察する
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研究成果の概要 |
近年注目されている性の多様性の尊重という社会的課題に、大学の外国語教育が取り組むための課題を考察している。大学における、英語以外の外国語教育は、初めて学習するという前提で、基本的な文法を習得し、それを使ったコミュニケーションや情報発信が求められる。その際に学習者自身について語ったり、日常生活について語ることが求められる。その際に性の選択、性の開示が伴う場合がある。また、日常を扱うことで、ジェンダー規範や異性愛主義が意識されにくく、マイノリティを排除する可能性がある。このような問題について、さまざまな言語で取り組まれているジェンダーインクルーシブな言語に関する調査とともに検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、大学の外国語教育におけるジェンダー平等及び学習者及び教授者の性の多様性の尊重に資することである。大学においても性の多様性への対応が求められ、修学環境の整備が検討されつつある。しかし、授業運営のあり方については、科目担当者に任されていることが一般的である。外国語教育は日常的なテーマを扱う分野であるため、無意識的に性的少数者を排除している可能性がある。逆に、意識的になることで、外国語教育は、ジェンダー教育の場にもなる。
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