研究課題/領域番号 |
19K00877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
笠井 千勢 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (90352450)
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研究分担者 |
角谷 基文 専修大学, 文学研究科, 特別研究員 (10802796)
中川 恵理 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 特任助教 (20734940)
小池 耕彦 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 助教 (30540611)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 第二言語習得 / fMRI / 英語習得 / 日本語習得 |
研究開始時の研究の概要 |
英語・日本語の学習者が、それぞれの目標言語を習得するにあたり「つまずく」要因に焦点を当て脳画像で視覚的に「つまずき」をとらえることで第二言語習得のメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、脳画像を用いて第二言語習得における「つまずき」を可視化することが目的である。正しい日本語助詞(「が」・「の」など)を解答する実験を、日本語母語話者と学習者に回答してもらった結果、正答率も解答速度も母語話者が優位であった。しかし、脳画像からは、どちらのグループも同じ領域が活性化していることが分かった。つまり母語話者でも学習者でも、言語を処理する脳領域は同じであることが分かった。ただし、学習者だけに特化したワーキングメモリなど記憶に関与する領域があることも判明した。学習者は、文法ルールを見つけ出したり、すでに学習した内容に参照しながら答えを見つけ出す作業を行っていることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国語を学ぶときになぜ「つまずき」がなぜおきるのか?また、「つまずく」ときには何が起こっているのかを脳画像を用いて可視化できた本研究の意義は大きいと考える。つまり、第二言語学習者には認知的負荷がかかっている。すでに学んだことを参照しながら言語処理を行っているため時間がかかり、正答率も低くなる。これらの「つまずき」を解消することが第二言語習得の促進につながると考える。
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