研究課題/領域番号 |
19K00893
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
生駒 美喜 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90350404)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ドイツ語 / 音声 / パラ言語情報 / 発話意図 / 外国語学習 / 心態詞 / 韻律的特徴 / 学習者音声 / 外国語教育 / ドイツ語心態詞 / プロソディ / 音声習得 / 音声特徴 |
研究開始時の研究の概要 |
話し手の発話の意図や心的態度はパラ言語情報として音声に現れるが、本研究では外国語を学習することがパラ言語情報の発話・知覚にどのような影響を与えるかを考察し、その発話・知覚の習得のメカニズムの解明を目指す。具体的には、申請者がこれまでに行った研究の成果をふまえ、パラ言語的情報を伝達するとされるドイツ語のja, dochなどの心態詞を含む発話音声の特徴を、ドイツ語学習者とドイツ語母語話者とで比較する。同時にドイツ語学習者によるパラ言語情報の知覚をドイツ語母語話者、ドイツ語非学習者と比較し、パラ言語情報の知覚における言語普遍性と言語依存性を解明する。
|
研究成果の概要 |
ドイツ語の日常会話においては、「確信」や「反論」など話し手の発話意図や感情をあらわす語が多く用いられる。本研究は、日本語を母語とする学習者がドイツ語を学ぶ中で発話意図を含む音声をどのように習得していくのか、生成と知覚の両面から分析を行った。その結果、「反論」を示す発話の知覚においてはドイツ語の言語学習が影響しており、学習開始後すぐであっても、非学習者と比べて「反論」の意図をより正確に知覚できていることが明らかになった。学習開始後2年以上を経過した学習者の発話は、特に持続時間と強さに関して学習開始直後と比較しドイツ語母語話者と類似する音声特徴を示していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国語学習者が自然で円滑なコミュニケーションを行うためには、話者の意図や感情、すなわちパラ言語情報を正しく相手に伝えることができ、正しく理解することができる能力を養うことが重要である。しかしながら、外国語学習者がパラ言語情報をどのように習得していくのか、言語特有あるいは言語普遍的な音声特徴が何であるのかは未解明な点が多い。本研究において、外国語学習者がどのようにしてパラ言語情報を含む音声を習得していくのかが生成・知覚の両面からより明らかにされたことにより、外国語を用いて円滑な口頭コミュニケーションを行うために必要不可欠な音声の効果的な習得のための手がかりを与えることが出来る。
|