研究課題/領域番号 |
19K00915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 法政大学 (2022) 静岡県立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
近藤 隆子 法政大学, 文学部, 講師 (60448701)
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研究分担者 |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 英語教育 / 明示的文法指導 / 学習者の気づき / アクティブラーニング / 動詞の項構造 / 主語名詞句の有生性 / 英語学習 / 明示的文法指導の効果 / 動詞の項構造の習得 / 英語指導法の開発 / 発話データ |
研究開始時の研究の概要 |
気づきを促す指導法の有効性の範囲とその限界を、日本語を母語とする英語学習者(JLEs)の動詞の項構造の習得を中心に分析する。次の2点において研究成果を教室での英語教育に役立たせることができると考えている。第1に、JLEsの発話データを彼ら自身に分析させることで、自ら誤りに気づくよう促し、習得につなげるという点である。第2に、それでは学習者が容易に気づかない誤りに対して、どのような明示的指導が効果的であるかを研究するという点である。JLEsが能動的に学ぶアクティブ・ラーニングを実践し、彼らが何に気づき、何に気づけないのかを把握し、気づけない文法項目については効果的な明示的指導法を開発、提案する。
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研究成果の概要 |
日本語を母語とする英語学習者による動詞の項構造の誤りに対する気づきを促す指導法がどれほど有効であるかを、発話データを収集し実証的に調査した。実験の結果、自動詞と他動詞の項構造の誤りに関しては、ほとんどの場合、学習者は自分で誤りに気づくことが可能で、一度気づき、適切な言語形式を理解した動詞に関しては、その後も発話時に項構造を意識することで適切に使用できることがわかった。さらに、動詞の項構造に関する誤りの一つである自動詞への受動態の過剰使用が、より具体的にどのような動詞で起こるのか、また、主語の有生性の影響がどの程度あるのかを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本語を母語とする英語学習者(JLEs)の英語能力をより効果的に伸ばすには、学習者に「自身の誤りに気づかせることが有効である」という仮説の下、その仮説が実際にどれほど有効であるかを、発話データを収集し実証的に調査した第二言語の習得研究である。本研究の特色は、JLEsの実際の発話をデータとし、それを本人に分析させることで、誤りへの気づきを促す点にある。このような視点から学習者の発話データを分析し、学習者が気づきやすい文法項目とそうでない項目とに分類し、その成果を英語教育に応用した研究報告はこれまでになく、その意味でも本研究の意義は大きいと考える。
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