研究課題/領域番号 |
19K01258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯田 高 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (70345247)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 社会規範 / 市場 / ルール / 法社会学 / 系統学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,(1)市場におけるルールの変遷過程を系統学の手法によって解明し,(2)その背景となっている要因を探究することを目的としている。すなわち,市場取引を規制するルールが現在までにどのように普及・変容・消滅してきたかを可視化したうえで,その普及・変容・消滅がいかなる要因で促進または抑制されるのかということを明らかにする。この研究では,発展中の新しい市場も含めた複数の市場を分析した後,市場とルールの変遷に関する理論を構築することを目指す。実証と理論を複合させた上記の研究を通じて,市場とルールの相互作用の動態を記述するとともに,望ましい市場ルールに関する議論の土台を提供したい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、(1)系統学の手法を活用しながら市場におけるルールの変遷過程を解明することと、(2)その背景となっている要因を探究することにある。市場取引を規制するルールの普及・変容・消滅の要因を記述的に明らかにして、望ましい市場ルールをめぐる議論の基盤を整えることを目指す。 3年間の研究期間で、市場的領域・非市場的領域における諸ルールの変遷過程に関連する歴史的な資料と現時点のデータの両方を収集した。また、最終年度にはオンライン調査および実験を複数回実施している。資料とデータから得られた知見の一部は公表済みであるが、研究期間終了後もさらに分析を進め、成果の公表を引き続き行っていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の中で使われているルールがどのようなものであるかを知るためには、明文のルールを参照するだけでは不十分である。本研究では、特に市場におけるルールを対象として、実際に通用しているルールを同定したり変遷を跡付けたりするための方法を考察した。さらに、ルールの変遷に深く関連する諸要素をいくつか特定し、それをもとにオンライン実験を実施した(このデータは本報告書作成時点で分析中である)。以上の一連の研究と同時に、「デジタル化の進展がルールの変容プロセスにどのように影響するか」、「連結性の増す社会で諸ルール間の関係はいかに変化してきているか」といった問題も検討し、成果の一部を公表した。
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