研究課題/領域番号 |
19K01356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
京 俊介 中京大学, 法学部, 教授 (80609222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 厳罰化 / 重罰化 / ポピュリズム / 立法 / 刑事政策 / 刑事立法 / 犯罪の抑止効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,日本の刑事政策における厳罰化を政治学的観点から捉えるものである。先行研究では,近年の日本の厳罰化は,犯罪者を厳罰に処すことを求める一般市民の声を受けたマスメディアや活動家の動きに政治の側が敏感に反応した結果であると説明されている。しかし,それは体系的に実証されてはいない。本研究は,厳罰化の内容を含む立法を対象とし,その政治的メカニズムを体系的な証拠をもって明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は,日本の刑事政策における厳罰化を政治学的観点から捉えるものである。先行研究では,近年の日本で他の先進国と同様に厳罰化が生じていることを前提として,「ポピュリズム厳罰化」論による説明が有力視されていたが,その前提や説明には実証的な問題が残されていた。そこで,本研究は,1990~2016年の全制定法から厳罰化の内容を含む立法を抽出し,その立法過程を詳細に追跡するなどの方法を用いて,厳罰化の政治的側面の一部を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厳罰化立法を含む刑事政策は,社会の人々の安全にとって重要である。にもかかわらず,その形成過程の政治的メカニズムは,従来の研究では各専門分野(たとえば,犯罪社会学,刑事法学,刑事政策学)の狭間にあって,どの専門分野の研究者もその重要性は認識しながらも,方法論の限界もあり,積極的に取り組んでこなかった。本研究は,政治学的関心から厳罰化立法に注目し,客観的なデータを用いて実証的に研究することによって,この間隙を埋め,各専門分野の研究者との学際研究を進展させる可能性を拓いた。
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