研究課題/領域番号 |
19K01501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
友次 晋介 広島大学, 平和センター, 准教授 (90622019)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 原子力平和利用 / 科学外交 / アジア原子力センター / 科学技術外交 / 原子力利用 / アジア地域協力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本の「科学技術外交」としてのアジア諸国への原子力国際協力の展開について明らかにする。そのため本研究は、日本が(1)1950年~60年代に、科学研究、医療を目的としたラジオアイソトープ(RI)の利用訓練の提供を開始したこと、(2)1978年に、IAEA主導の「原子力科学技術に関する研究開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)」に加盟し、アジア諸国との原子力協力を拡大したこと、(3)1990年に「アジア地域原子力協力国際会議」(ICNCA)を発足させ、1999年には「アジア原子力協力フォーラム」(FNCA)へと発展させたことに着目し、これらの政治過程と国際的背景を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は日本のアジア諸国への科学外交たる原子力国際協力の歴史について、1957年に開始されたアイソトープ利用研修事業の発展、及び1963年に東京で開催された「アジア太平洋原子力会議」の政治過程の分析等を通じて明らかにした。本研究はまた「アジア太平洋のための原子力科学技術に関する研究、開発、及び訓練のための地域協力協定」(RCA)への日本の加盟過程について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の原子力国際協力の発展を歴史的に跡付けることで、アジア地域において米国、英国、及び日本が原子力協力を展開していたことを明らかにした。これによって、アジア諸国に対する原子力協力には複数の経路があった点を明確にした。また、原子力平和利用の国際的な広がりが必ずしも、米国の「平和のための原子力」キャンペーンによってのみ、単線的に移植されたわけではないことを明らかにした。
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