研究課題/領域番号 |
19K01610
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
|
研究機関 | 共立女子大学 (2020-2023) 秀明大学 (2019) |
研究代表者 |
荒井 弘毅 共立女子大学, ビジネス学部, 教授 (30362594)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 建設業 / イノベーション / 建設産業 / 競争政策 / 実証分析 / リーダーシップ / デジタル市場 / 多面的市場 / AI / ビッグデータ / 範囲の不経済 / i-Construction / AI、ビッグデータ / 生産性 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は,経済政策における産業組織論の実証的な研究を行う。先行研究に基づき理論検討を行い,収集整理した調達データ,企業別時系列データの計量分析を行い,積極的に同僚研究者と議論を行い,学会報告を進め,それらにおいて得られたコメントを踏まえて論文を推敲し,最終的に査読ジャーナルへ投稿し,掲載を目指す。その結論を土木学会建設マネジメント委員会の建設業の生産性とイノベーション調査研究小委員会を通して土木研究者・事業者・政策関係者と議論して,実践することを視野に入れた研究である。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は,建設業におけるイノベーションの発生過程とプロセスを明らかにすることである。入札データ,経営事項審査等公開されているデータを計測・整理し,イノベーティブな企業の特徴をデータに基づいて検証し,イノベーション促進のために必要な要因を明らかにした。近年,建設産業では生産性向上が大きな課題となっているが,イノベーションの創出はその鍵となる。産業組織論ではイノベーション研究は理論・実証とも大きな進展が見られており,これを建設業に応用し,必要な課題に対応することを考えた。結果、需要規模の拡大が革新的企業の発生に有意な正の効果を持つこと、特に需要総額と受注件数が重要であることが検証された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本の公共調達データを用いて、イノベーションが需要と強く有意に関連し、入札総額と入札件数で説明できることを、固定効果モデルで実証した。第一に、個々の企業の行動から一定の要因を特定することができた。これまで、エビデンスに基づくイノベーションに着目した建設マネジメントの研究はほとんど行われていない。第二に、様々なアプローチの利点と弱点を理解し、現象を統合的に理解し、より高いレベルで統合するために、イノベーション研究における新しいモデリングを用いた実証研究を行った。実際の集計データを活用し、整理する道筋を作った。これにより、イノベーションにおける調達側の重要性を再認識することができた。
|