研究課題/領域番号 |
19K01615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
二階堂 有子 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20396899)
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研究分担者 |
田中 健太 武蔵大学, 経済学部, 教授 (30633474)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Inclusive growth / Informal sector / Female entrepreneurship / Small enterprises / Caste / Women empowerment / India / Laboratory experiments / インフォーマル部門 / 女性のエンパワメント / 中小零細企業 / インド / カースト / 経済実験 / 女性企業家 / ジェンダー平等 / 宗教 / 包摂的な成長 / インフォーマルセクター / 中小企業 |
研究開始時の研究の概要 |
1991年の経済自由化以降、インドでは、女性の経営する企業数が1994年度の約200万(全企業の16.8%)から2004年度の620万(全企業の36.4%)へと増加している。言及すべきは、これら企業の大半が自営業者で、労働法や社会保障法の適用外という意味でインフォーマル部門に属していることである。 近年様々な国や国際機関において、女性の経済エンパワメント促進の有効な手段として女性の起業が注目されているが、インドの実態はまだ十分に研究されていない。本研究では、女性企業家の宗教やカーストといった社会文化的背景と起業活動や企業業績との関係性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、インドの小規模女性企業家の特徴・実態や、多様な社会階層から構成される女性企業家に対しどのような訓練・支援政策が効果的か、(1)インド政府が公表している2次データを用いた実証分析と(2)南インドでの独自調査・実験を通じて明らかにすることであった。前者については、女性が経営する企業の成長が彼女たちの宗教・カースト・エスニシティによって異なることを明らかにした。後者については、潜在的な起業家を対象に競争選好を測った経済実験の結果から、上位カーストに属する女性は男性の目の前では競争を避ける傾向があり、女性だけの訓練が望ましいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジェンダーの平等を達成し、人種・民族・出自・宗教にかかわらず、すべての女性のエンパワメントを促進することは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標の一つである。近年インドでは小規模女性企業家が増大しているが、その特徴や実態は十分に研究されていない。本研究では、2次データを用いた分析とインド南部でのフィールド調査により、企業家の文化的社会的背景と企業の業績、選好や心理的モチベーションとの関係性を明らかにした。
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