研究課題/領域番号 |
19K01639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 青山学院大学 (2020-2022) 大阪経済大学 (2019) |
研究代表者 |
服部 圭介 青山学院大学, 経営学部, 教授 (50411385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 企業行動 / 多市場接触 / 寡占理論 / 寡占市場 / ネットワーク外部性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は,企業が「複数の市場」に直面し,市場間の相互作用が企業戦略に重要な影響を及ぼす状況における企業の戦略的行動に関する分析を行うことで, これまでの寡占理論・企業行動理論を再検討し,産業のグローバル化が進む中での望ましい企業戦略や競争政策を模索する。 具体的には,多市場間の相互作用下における企業の戦略的行動を,(1) 異時点のマーケットにおける消費者裁定行動と企業戦略,(2) 金融・労働・共有資源市場との関わりを含む寡占企業の戦略,という2つの角度からの理論分析を行うことで,企業マネジメントや競争政策,そして社会厚生の増進に対して有益な政策的提言を導くことを目的とする。
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研究実績の概要 |
研究の4年目である2022年度には、1本の研究論文を国際査読雑誌に公刊させたことに加え、2つの国際学会にて異なる研究の研究発表をした。 具体的には、論文 "Who should be regulated: Genuine producers or third parties?"(関西学院大学 東田 啓作氏との共同研究)が、国際査読雑誌である Journal of Economics に公刊された。これは、純正品とその模倣品との競争において、純正メーカーの非競争的な戦略や、模倣品メーカーの参入に関する厚生評価を行うものであり、本研究テーマの①-3『非対称企業と参入阻止行動を考慮した独占に非効率生に関する理論研究』の成果の一つである。 また、昨年度にワーキングペーパーとして公刊した"A Paradox of Coalition Building in Public Good Provision" (Regensburg 大学 Wolfgang Buchholz 氏との共同研究)を、6月にフランスのマルセイユで開催された International Conference of Public Economic Theory (PET 2022) にて発表した。さらに、同じく2021年度にワーキングペーパーとして公刊した"Profit-Sharing vs Price-Fixing Collusion with Heterogeneous Firms"を、8月にオーストリアのウィーンで開催された Annual Conference of the European Association for Research in Industrial Economics (EARIE 2022) にて発表した。これらの国際学会発表された2つの研究はいずれも、国際査読雑誌への投稿プロセスに入っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究計画時には5年間の間に研究テーマに沿った6本の論文をまとめ、それぞれをワーキングペーパーとして公刊するということを計画していたが、研究4年目の時点ですでに5本の論文をまとめ上げることができ、さらに1本の論文を国際査読雑誌に掲載させることができた。また、そのうち1本の論文は国際共同研究を行うことができ、当初の計画以上に研究が進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
研究最終年度となる2023年度には、研究テーマ②-3である『費用非対称性を考慮したコーペティション市場に関する理論研究』を仕上げ、ワーキングペーパーとして公刊すること、およびこれまでに完成させ投稿プロセスに入っている研究の改訂作業を続ける。
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