研究課題/領域番号 |
19K01820
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
鈴木 伸子 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (40507620)
|
研究分担者 |
トンプソン 美恵子 (平野美恵子) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20401606)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 留学生の就職 / 日本語教育 / キャリア教育 / ポートフォリオ / 外国人社員 / 留学生の就職活動 / キャリアポートフォリオ / 内省 / 自律学習 / キャリア / 異文化適応 / キャリア形成 / ワークショップ / 文化変容ストラテジー / プロアクティブ行動 / 質的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
日本企業に就職した外国人社員が企業参入に伴う組織社会化を経験する時、彼らは組織の影響を一方的に受けるだけの存在なのだろうか。北米の組織社会化研究によると、組織内の個人は常に受身の存在ではなく、新人でもプロアクティブ行動(自身や職場に変革を与える能動的・予見的な行動)をすると言う。この行動自体はユニバーサルなものと考えられるが、組織の規範や評価は文化に依るため、日本には日本の企業文化に影響されたプロアクティブ行動があると予想される。その特徴を明らかにするため、日本人が無自覚な文化規範に鋭敏な外国人社員を対象に、自身や職場の改善のため自発的に手がけた行動をインタビューして質的に分析する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、教師の自律的な成長のために使用されるティーチング・ポートフォリオから、キャリア・ポートフォリオ(CP)の開発を行った。研究開始時点のプロトタイプを用いたワークショップの開催を繰り返し、ポートフォリオの構造に修正を加えることができた。修正後のCPでは各自の過去の学業や行動結果に立脚した自分らしいキャリア形成について深く検討することが可能となり、ワークショップ参加者に対する有効性も確認できた。CPが完成したことにより、これを統合したキャリア教育のシラバス開発も最終段階に入った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではCPの開発がほぼ終了したが、本研究チームが最終目標としているのは、外国人社員と留学生の自律的なキャリア形成であり、それを実現する教育方法である。企業や大学などの組織を離れ、自らの過去を参照して、自らの歩む方向性を見出してキャリアを形成していく提案は、従来の外国人・留学生向けのキャリア支援とは異なる新たなアプローチである。今回の研究成果としてCPは完成段階に入ったが、次は、これを用いたキャリア教育のシラバス開発や教材開発とその普及という課題が残っている。
|