研究課題/領域番号 |
19K01852
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
西村 成弘 関西大学, 商学部, 教授 (70511723)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 知的財産 / 特許 / 特許管理 / 研究開発 / 技術移転 / グローバル化 / 知的財産マネジメント / マルコーニ / RCA / ジーメンス / 国際特許出願 / 無線通信 / 知的財産管理 / 経営史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、国際的な研究開発活動を促進した知的財産マネジメントを具体的かつ多面的に分析することによって、知的財産制度とイノベーションを媒介するものとしての知的財産マネジメントの役割を明らかにすることである。本研究ではラジオおよびテレビ技術の国際的な研究開発に対して、知的財産マネジメントがどのような役割を果たしたかを、RCAの事例分析を通して明らかにする。本研究の貢献は、国際的な知的財産制度とグローバルなイノベーションとの関係を分析する新たな枠組みを提起する点にある。
|
研究成果の概要 |
本研究では、多国籍企業による特許管理とそれが国際的な技術移転および研究開発に与えた影響を、第2次世界大戦以前の電機・エレクトロニクスメーカーの事例分析を通して考察した。その結果、特許管理は、国境を超える技術と知識移転のみならず、企業の境界をまたぐ取引をも制御・統制していることが明らかになった。また、特許管理部門は企業内外における技術と知識の流れをグローバルな規模で組織化し、研究開発を促進する役割を果たしていることも明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特許管理は、技術と知識の流れをグローバルな規模で組織化し、研究開発を促進する役割を果たしている。このような特許管理の機能の発見は、イノベーション研究に独自な視点から貢献するものである。また、企業は新規に財やサービスを創出しイノベーションを主導するために、自社の企業特殊的技能と、社会の技術や研究成果を結びつけなければならない。本研究が明らかにした、技術や情報の流れを組織化し研究開発を促進するという特許管理の機能は、今まさに企業が必要としているものである。
|