研究課題/領域番号 |
19K01870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
芦沢 成光 常葉大学, 経営学部, 教授 (20184161)
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研究分担者 |
長谷川 英伸 玉川大学, 経営学部, 准教授 (20632912)
飯村 龍一 玉川大学, 経営学部, 教授 (80266246)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 注意視点 / 戦略 / コミュニケーション / 中小企業経営者 / 北陸3県 / 戦略形成 / 注意 / 価値 / 注意エンゲージメント / デザイン / 対話 / ビジョン / 組織的注意エンゲージメント / 個人の注意エンゲージメント / チャネル / 注意の視点 / 戦略形成プロセス / 一時的注意 / 持続的注意 / 中小企業 / 認知的な戦略理論 / 言語コミュニケーション / 定性的分析 |
研究開始時の研究の概要 |
経営者の戦略策定と実行上での認知的要因としては、個人レベルの個人的価値観と表象が存在する。次に個人レベルの戦略探索として、演繹的な探索、事例ベースの探索、そしてアブダクションが存在する。実行レベルとしては、コミュニケーションによる戦略の実行が行われる。 以上3つのレベルについて、まず先行研究から作業仮説を作成する。次に仮説から質問項目を作成し調査を行う。個人レベルの表象と価値観について、聞き取り調査と対象企業が発行する出版物の調査を行う。戦略の探索については聞き取り調査、ウエブサイト、社内報、出版物を対象する。コミュニケーション方法は、聞き取り調査と公刊資料を利用して実態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
北陸3県の優れたモノづくり中小企業13社の分析から注意の視点が、どのような事業機会に向けられ、企業のどのような戦略転換を引き起こしているのかを明らかにしている。また従業員へ、戦略の転換について、どのようにコミュニケーションで周知しているのかを明らかにすることである。 13社の分析から明らかになったのは、(1)注意の視点が変化していない3社では、戦略の転換は小さいが、しかし小規模の転換はされている。(2)10社で注意視点が従来の業界を超えて転換する企業と、業界内に留まるが、注意視点を転換する企業が存在する。いずれも 戦略を転換している。(3)コミュニケーションでは1社を除き重視されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経営者の認知能力には限界が存在する。その限界があるため、あらゆる事象に注意の視点を向けることはできない。現代の変化する企業環境では、経営者は選択して注意の視点を向ける必要がある。その選択が適切でないと衰退することになる。では、適切に注意を向けるには何が必要なのかを、具体的に明確にする必要がある。その点が、現代の注意ベース論では明瞭ではないと考えられる。 本研究では、適切な注意視点形成に何が必要なのかを明らかにしている。分析では経営者の注意視点、戦略課題、そして戦略との関係、そして従業員とのコミュニケーションの実態を明らかにしている分析から適切な注意視点形成の2つの形態を明らかにしている。
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