研究課題/領域番号 |
19K01912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
須藤 美音 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20581812)
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研究分担者 |
松田 早里 (保科早里) 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80646612)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 病棟看護師 / 疲労 / ストレス / 知的生産性 / コミュニケーション / 集中 / リフレッシュ / スタッフステーション / 看護師 / 集中力 / カメラ画像解析 / 休息 / 生産性 / 心的ストレス / 自律神経バランス / フィールド調査 / 室内環境 / 病院 |
研究開始時の研究の概要 |
病棟看護師の知的生産性の向上、離職率の低減を目標とし、『集中』・『コミュニケーション』・『リラックス』できる空間の開発とその効果の検証を建築学・マネジメント・認知科学の総合的な視点から行うことを目的とする。本研究はフィールド調査を通して集中/コミュニケーション/リラックスできる空間の試用により仕様を決定する。また、空間の活用による精神的・身体的ストレスおよび知的生産性への影響をフィールド調査・実験により定量的に評価する。これより、知識労働者として相応しい病棟の建築計画・労務計画とその効果を提案し、その情報を建築業界や医療機関に広く発信する。
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研究成果の概要 |
病棟のスタッフステーションに休憩室・休憩スポットを導入し、その効果を検証した。3年未満の看護師は0.05回から0.50回に増えた。休息スポット前のコミュニケーションについては、10秒程度短い会話は40.0%増加した。 病棟看護師のスタッフステーションに集中ブースを導入し、その効果を検証した。業務のしやすさに関する評価としては、「作業への集中」は、集中ブース導入前と比較して集中しやすいという回答割合が38%増加した。「リラックス」はリラックスしやすい側の回答が18%増加した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、短期的な視野で看護業務の生産性が研究・実施されてきたが、本研究では知的労働者としての持続可能な働き方を提案し、実証した。短期的にはリフレッシュ、コミュニケーションは生産性が低いものととらえられがちであったが、本研究では、長期的な視座から新たな働き方を提案した。これは、SDGsという観点から意義のあるものであると考えられる。
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