研究課題/領域番号 |
19K01914
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
開本 浩矢 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90275298)
|
研究分担者 |
厨子 直之 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (40452536)
井川 浩輔 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (80433093)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 心理的資本 / Psychological Capital / 人材開発 / 人材育成 / 人的資源管理 / 創造性 / ウェルビーイング / 離職意思 / 人的資源 / 能力開発 / 感情労働 / 職務の埋め込み / 自己効力感 / 業績 / PCQ / 心理的資本尺度 / 希望 / エフィカシー / 楽観 / レジリエンス / クリエイティビティ |
研究開始時の研究の概要 |
企業において、創造性の発揮が重要であることは論を待たないが、創造性発揮のメカニズムに関しては不明なことが多い。こうした状況の中で、我が国において、創造性の促進と心理的資本(有能感、レジリエンスなど4要素から構成されるポジティブな心理的状態)との関係性を明らかにし、その実務上の応用可能性を探求する。 従来、ストレスや離職意思といったネガティブな側面が強調される傾向があったが、組織行動論においてもその心理的資本の応用可能性が指摘されるようになった。本研究では、心理的資本の妥当性や日本版心理的資本の測定尺度の探求と合わせて、それらが創造性などの成果にどのような影響を及ぼすかについて検証する。
|
研究成果の概要 |
我が国においては黎明期にある心理的資本の学術的定義やその意義を平易に記述することで、心理的資本の正確な理解と普及を促すための成果を公表した。特に、心理的資本を構成する4つの要素である、自己効力感、希望、楽観、レジリエンスという中核的な概念をそれぞれ詳細に明らかにすることで、心理的資本の内容について理解が深まるような成果の公表ができたと考える。また、心理的資本が特にビジネスパーソンの様々なパフォーマンス、ウェルビーイング、離転職意思といった結果変数に有意なポジティブな影響をもたらすことと、なぜそうした望ましい影響がもたらされるかについて学術的に明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理的資本という概念は、欧米では活発に議論をされているが、我が国ではいまだ十分に理解されていない。人事管理上の様々な業績を促進する重要な概念の一つである心理的資本を我が国の文脈でとらえ、その定義や機能を明らかにすることは、人材開発や人材育成における実務上の示唆を与える。加えて、心理的資本と創造性との関連が高いことが指摘されるため、心理的資本に関する知見を深めることは、創造性の促進やイノベーションの活性化につながり、我が国企業の競争力強化につながると期待される。
|