研究課題/領域番号 |
19K01917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
吉永 崇史 横浜市立大学, 国際商学部, 准教授 (40467121)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 組織開発 / 組織行動 / ナラティブ / 対話 / コミュニティ開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ナラティブ・アプローチに基づく組織開発に求められる組織行動とは何かについて明らかにすることである。近年のICT(情報通信技術)やAI(人工知能)技術の著しい発展や、急速に進むグローバル化において、組織が長期的な持続を図ろうとするためには、絶え間ない組織開発が不可欠である。不確実性の中からイノベーションを実現するための組織開発に求められる組織行動について、実証的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、関係者間の語り(ナラティブ)をすり合わせる中から創造的な物語(ナラティブ)を共同構成していくための対話を通じて、組織やコミュニティを開発していく過程で求められる個人の行動とは何かについて明らかにすることを目的として、探索的に実施された。病院組織、鳥取県智頭町、大学のゼミを研究対象とした組織(コミュニティ)開発のアクション・リサーチを通じて、対話の中でのファシリテーションとは何か、その具体的な行動、対話型コミュニティ開発のプロセス、自らの“先入観”を手放すための行動、継続的な対話によって培われた対話的態度とコミュニティ・メンバーの自律性や援助行動との関連性について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年では、“ウェルビーイング”や“心理的安全性”といったキーワードが注目され、それに伴い、組織やコミュニティの中で“対話”を重ねていくことへの関心が高まっている。本研究のテーマは、経営学では対話型組織開発として位置づけられるが、組織(コミュニティ)開発という観点から、実際に組織(コミュニティ)の中での対話をどのように促進すればよいのかについて個人の行動レベルでの解明を試みていること、さらに、対話型“組織”開発を対話型“コミュニティ”開発に援用する新たなアプローチを志向していることに、本研究成果の学術的・社会的意義がある。
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