研究課題/領域番号 |
19K01924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
東出 浩教 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (50308243)
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研究分担者 |
姜 理惠 法政大学, デザイン工学部, 教授 (90570052)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オーナー・マネジャー / アントレプレナーシップ / 経営倫理 / 日本型経営 / 事業承継 / 理念型経営 / 倫理的リーダーシップ / 対人ストレスモデル / メンタルヘルス / 対人葛藤 / ソーシャルスキル / 情報通信業 / 営業職 / オーナーマネジャー / EO / モラル発展理論 / 学習スタイル / ファミリー企業 / Ethical Leadership / エフェクチュエーション / 認知理論 / ヒューリスティック / 長寿企業 / ファミリービジネス / 倫理的経営 |
研究開始時の研究の概要 |
日本国内では馴染みが薄い「オーナーマネージャー」というコンセプトに改めて注目し、スチュワードシップセオリー、Ethical Leadershipモデルを基盤に、日本の老舗・長寿企業、ファミリー企業の経営を分析することで、長期的視野と倫理観による経営で地域経済を支える経営者像を探索し、日本型オーナーマネージャーモデルの提示を目指す。 具体的には創業100年以上の日本のFB企業経営者を対象に、「オーナーマネージャーとしての特徴と影響要因はなにか」というリサーチクエスチョンを、上記理論に加えて、エージェンシーセオリーやFB研究におけるオーナーシップ論等と比較しながらGTAを用いてモデルを構築する。
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研究成果の概要 |
様々なタイプのオーナーマネジャーを対象とした量的研究からは、(1)マネジャーの価値観等を起点に、組織文化を、革新的で、一定のリスクをとり市場動向を先取りするようなものに調整することが業績に大きく作用すること、また(2)マネジャー個人の創造性と楽観性を維持することが重要であること、が明らかとなった。 北陸地域での質的研究からは、企業家と産地ステークホルダーやブランドとの相互作用が企業家活動を活性化する、イノベーションの起因は起業家精神の伝達よりも承継者の事業に対する危機感である、理念型経営がオーナーマネージャーのイノベーション性向や実際のイノベーションと密接に関連している、などの発見があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オーナーマネジャーの規範的な行動の影響等の倫理的リーダーシップに焦点を当てた研究は限られている。本研究はオーナーマネージャーが示す様々な心理学的特徴、マネジメントスタイル、などの経営上のインパクトを定量的に探索し、次世代の「倫理的な」後継者や起業家育成に向けた実務的示唆を導き出した点に、その価値がある。 地域のファミリービジネス、事業承継をオーナーマネージャー視点から探索した点、地域イノベーションにエコシステム資する存在として定義づけた点で、先行研究のギャップを埋めている。これまで、体験的に語られてきた研究ドメインを対象にし、定性研究として実証を試みた点で、地域経済発展に資する社会的意義を得た。
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