研究課題/領域番号 |
19K02052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
施 利平 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (20369440)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 一人っ子政策 / 一人娘 / 父系親族規範 / 世代間関係 / 結婚 / 出産 / 子どもの価値 / 中国の一人っ子政策 / 一人っ子世代 / 家父長制 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、一人っ子世代の女性対象者を通して、女性の生家と婚家との関係を比較研究することにより、一人っ子世代の誕生が、中国伝統的な老親扶養モデルである「養児防老」(息子による老親扶養モデル)、および息子との同居、息子による継承・相続と祖先祭祀を原則とする父系的な親族規範に変質をもたらすのかを検証する。
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研究成果の概要 |
中国浙江省紹興市で生まれ育った一人娘40名に対して、インタビュー調査を行い、一人娘の結婚と出産、および一人娘と親との世代間関係を調査した。一人っ子世代の誕生と一人娘家庭の大量出現により、中国の父系親族規範が双系化するとこれまでの研究で通説となっていたが、本研究ではいまだに中国社会では父系親族規範が維持されていることを検証した。また、親世代と子世代は相互扶助の原理に基づき、親は子世代に将来の扶養や介護を期待しつつも、子世代のライフイベントに大きく関与していることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には中国社会の人口政策と家族・親族規範との関連を解明した点であり、社会的意義としては公的な社会保障制度が十分でない中国社会ではいまだに親子間の相互扶助は人々のライフイベントを形づけ、人々のウェルビーイングに大きく寄与していることを明らかにしたことです。
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