研究課題/領域番号 |
19K02064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
金子 雅彦 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 進学課程, 准教授 (00531360)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 制度変化 / 日英比較 / 医師の労働時間規制 / 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) / ワクチン / マイナンバーカード保険証 / かかりつけ医 / COVID-19 / 医療提供システム / 新型コロナウイルス感染症 / 法システム / 医療制度 / 発展過程 / 国際比較 |
研究開始時の研究の概要 |
制度学派の枠組みを用いて、日本とイギリスの医療制度がそれぞれどのように発展してきたかを比較検討し、制度発展過程に関する新たな知見を明らかにする。また、診療所と病院を規模区分で区別するという基本的枠組みを変えない中で医療機関の機能分化・連携の推進を目指すなど、近年日本の厚生労働省や医療関連団体は医療制度の改革に取り組んでいる。日本の医療制度がどういう方向性を目指していくべきか、その展望を制度発展過程の比較研究の知見から探る。
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研究成果の概要 |
制度学派などの議論を用いて、日本とイギリスの医療制度の発展過程を比較分析した。比較分析の結果、イギリスは法システムが英米法系であるため、法律改正(「制度置換」)を素早く柔軟に行うことを明らかにした。また、COVID-19ワクチン接種では盛んなチャリティ活動など社会慣習も影響した。他方、日本は法システムがヨーロッパ大陸法系であるため、素早い法律改正ができずに、まずは「制度転用」で対応することを明らかにした。また罰則を伴う法律による強制戦略はあまりとらないことも明らかにした。COVID-19対応で日本の医療提供システムの問題点が明るみになり、制度置換を含めた制度変化が進行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
制度学派などの議論を用いて、日本とイギリスの医療制度の発展過程を比較分析した。トピックは医師の労働時間規制対策と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック対策である。比較分析の結果、日本とイギリスでは法システムなどが異なるため、対応方法に違いがあることを明らかにした。また、COVID-19パンデミックで日本の医療提供システムの問題点(簡単に医療逼迫を起こしやすいこと)が明らかになった。それを改善するための方向性(患者の医療情報を関係者が共有するためのマイナンバーカード保険証の普及など)を示した。
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