研究課題/領域番号 |
19K02107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
角田 隆一 横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 准教授 (80631978)
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研究分担者 |
木村 絵里子 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 写真コミュニケーション / 個人化社会 / 自己 / 再帰性 / 文化社会学 / 個人化 / 写真の社会学 / 現代日本写真 / セルフ・イメージ / ライフスタイル・イメージ / 写真 / Instagram / 写真論 / V.フルッサー / 写真家 / ヴィジュアル・コミュニケーション / 自己メディア |
研究開始時の研究の概要 |
パーソナルな写真文化は今日、なぜこれほど強い支持を獲得し続けているのか。本研究課題では、この写真文化を、本格的な個人化社会の到来という社会的文脈のもと、「自己メディア」(自己の維持のためのメディア)という枠組を用いて学術的研究対象として積極的に捉え直し、その現代社会論的意味を探究する。 そのために本研究では、ドキュメント分析など質的な調査方法を用いて、〈自己メディアとしての写真〉文化に関わる歴史的ならびに現代的データを収集、分析し、その写真実践の変化と社会の変化の連動的な変化を「データ対話」的に考察する。これらによって、個人化社会における〈自己メディアとしての写真〉の社会的機能を明らかにする。
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研究成果の概要 |
パーソナルな写真文化は今日、なぜこれほど支持を獲得し続けているのか。本研究では、この写真文化を「自己メディア」として積極的に捉え直し、イメージ表象の分析と理論研究から、その社会的機能の内実を明らかにした。現代社会において、写真は「自己メディア」としてその社会的機能の中身を変化させつつある。すなわち写真は、言語に構築される自己を支えるメディアというよりはむしろ美的な感覚や感情によって構成されるようなメディアとして積極的に用いられ、その美的再帰性の具体的中身も社会状況に応じて変化させている。この変化についてのより深く掘り下げた分析やその理論的意味についての考察は、近く論文等の形でさらに明確化する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、パーソナルなヴァナキュラー写真文化論という学術的な写真研究における新領域の本格的な展開であり、また、近現代社会論/自己論における新しい研究題材の展開を達成するという、学術的に独自性の高い着眼と方法論に基づく斬新的な研究となる。それとともに、ますます盛り上がりを見せている今日の写真文化への高い社会的関心に対しても、学術的研究として真摯な応答をおこなう試みともなる。
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