研究課題/領域番号 |
19K02145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
高橋 顕也 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (60739796)
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研究分担者 |
梅村 麦生 神戸大学, 人文学研究科, 講師 (70758557)
吉田 耕平 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員研究員 (90706748)
鳥越 信吾 十文字学園女子大学, 社会情報デザイン学部, 講師 (00839110)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 時間の社会学 / 社会理論 / 社会学史 / 公理論化 / 社会的記憶 / 未来構想 / 進歩の観念 / デュルケーム学派 / 時間メディアと時間形式 / 進歩観念の歴史 / 時間の社会学史 / 集合的沸騰 / 社会学理論 / 出来事 / 時間 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、社会学的時間概念、および社会学が主題とする社会的時間の理論的・学説的・経験的解明を行い、現代的かつ総合的な「時間の社会学」を創成することを目指す。 理論研究、学説研究、および現代社会への経験的応用研究を統一的な視点で総合した「時間の社会学」はいまだ不在である。 本研究は総合を可能にする方法論として公理論化を採用し、1)A. シュッツとN. ルーマンの社会学的時間論の公理論化研究および理論比較を行う。 加えて、公理論化研究を検証するために、2)国内外の社会学的時間論の学説・学説史研究、および、3)危機・移動、記憶・忘却、未来構想といった社会的時間に関わる応用研究との共同研究に取り組む。
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研究成果の概要 |
成果は以下の6点にまとめられる。 a)「社会的時間」概念、時間の4類型、およびシステム理論的時間論について公理論的な解明を行った。b)「社会的時間」をめぐる時間の社会学の学説史の流れの一端を明らかにした。c)共同性の成立や解体、個人の実存の成立や疎外と、社会的時間の関係を明らかにした。d)ルーマンの時間論について、コミュニケーション・メディアとしての時間と、時間メディアと時間形式の区別という可能性を提起した。e)19世紀を通じて〈際限なき進歩〉の観念は常に〈退歩〉や〈循環〉と競合していたことを明らかにした。f)見田のニヒリズム論を道具主義と交換価値という近代社会の価値感覚の問題として再構成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は主に以下の6点にまとめられる。 a)社会学的時間論に対する公理論化という方法論の適用に成功した。b)時間の社会学の今後のさらなる展開のための基礎的な意義をもつ。c)社会学理論の主要なテーマである共同性の成立や解体という問いに時間論の観点から取り組んだ点にある。d)社会的時間の統一化と多元化の双方を同時に論じることのできる理論としてルーマンの時間理論が意義をもつということを、明らかにした。e)近代的な時間意識との関わりにおいて、近代の社会変動観の多様性を捉え直すことを可能にした。f)見田の所論は、時間意識と自我意識をともに扱っており、時間の社会学と自我論の接続に対して示唆に富む。
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