研究課題/領域番号 |
19K02164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東北公益文科大学 |
研究代表者 |
武田 真理子 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80337245)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | コーディネーション / ニュージーランド社会保障・社会福祉 / パンデミック禍 / 官民連携 / 行財政改革 / COVID-19(新型コロナウィルス感染症) / コミュニティ・コネクター / コーディネーターの役割 / コーディネーター / ウェルビーイング予算 / 児童福祉省 / ニュージーランドの社会保障・社会福祉制度 / コーディネーション機能 |
研究開始時の研究の概要 |
2000年以降の地域福祉の「政策化」の展開を背景に日本の社会福祉・社会保障分野では多様な「コーディネーター」及び「コーディネーション」役割の制度化が進んでいる。一方でコーディネーションに関する研究蓄積は浅く、現場のコーディネーターはその役割を推進するにあたり課題に直面している。本研究は社会福祉分野における「コーディネーター」及び「コーディネーション」の機能に関する理論化の第一歩として、日本の既存制度に基づく「コーディネーター」の役割の実態等の分析と、官民協働による生活困窮者等の自立支援及び福祉サービスの提供を実現しているニュージーランドの社会保障制度におけるコーディネーション機能の分析を行う。
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研究成果の概要 |
パンデミック禍のニュージーランドでは、税方式による包括的な社会保障制度に加えて、緊急支援制度と、官民の多様なサービス・プロバイダーと個人等をつなぐ新たなコーディネーション・サービスが創設された。社会開発省は2020年以前よりも、地域や利用者ごとの多様なニーズへの支援を行えるよう、サービス・プロバイダーが各々に開発をした支援とコーディネーションの方法を尊重する契約方針へと転換し、その結果、官民の一体的な体制により緊急ニーズに応じることができた。コーディネーション機能は、危機的対応により得た経験と知見の積み重ねにより発展してきており、パンデミックにより地域の中で一層強化されたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、社会福祉分野におけるコーディネーションの理論研究の推進に向けた新たな貢献を行えたこと、また、その方法として日本の社会保障・社会福祉が目指す政策の方向性と一致しているにもかかわらずほとんど研究が進められてこなかったニュージーランドの社会保障制度を分析対象としたことにある。社会保障・社会福祉の実践における効果的なコーディネーションの展開方法を明らかにできるよう、さらに研究を進める。
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