研究課題/領域番号 |
19K02178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
中尾 元幸 久留米大学, 医学部, 准教授 (60610566)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人間ドック / 健康診断 / 受診行動 / 健康診査 / 予防医学 / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
健康診断や人間ドックは重要な予防医学的アプローチであり、疾病の早期発見・早期治療はもとより、疾病罹患前の健康管理においても有効な手段である。特に、生活習慣病は有病率が高いため、抑制できた場合の恩恵が大きく、個人はもとより、行政の立場からも将来の医療・介護に係る負担を軽減させることが期待される。本研究は、経年的な生活習慣の変化と検査値をはじめとする生理的状態の変化の関連について検討し、受診者個人あるいはその属性グループに応じた効果的な保健指導のあり方に対する有用なエビデンスを提供することを目指すものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、人間ドック受診データを解析し、生活習慣病予防のための基礎資料を提供することを目的とした。1998~2017年度の人間ドックデータを解析し、のべ62万件のデータを解析した。受診者数、複数回受診割合も男性の方が高かった。受診者数は2007年まで上昇したが2008年に急減し、その後は横ばいである。有所見率の推移では、特に男性において生活習慣病関連項目での上昇がみられた。初診時年齢が経年的に低下しているにもかかわらず、有所見率が上昇していることから潜在的に多くの生活習慣病予備軍が存在していると考えられる。したがって、生活習慣病予防のためには健診後のフォローアップが重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では20年分の人間ドックデータを解析し、繰り返し受診する人と一回のみの受診で終わる人の特徴の違いについて検討した。その結果、最初に受診した時の平均年齢は、最近になるにつれて低下しているのに対して、特に男性において、生活習慣病やその予備軍に該当する受診者は増加していることが明らかとなった。この結果から、生活習慣病の早期治療や重症化の予防のためには、人間ドック健診を受診後の、受診者に対するフォローアップが重要であることが示唆された。このことは人間ドック健診後の有所見者を受診につなげる方策に改善の余地があることを示す根拠として有用であると考える。
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