研究課題/領域番号 |
19K02190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
桐野 匡史 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40453203)
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研究分担者 |
松本 啓子 香川大学, 医学部, 教授 (70249556)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 社会福祉学 / ケアラー / 介護離職 / 家族介護 / ワーク・ライフ・バランス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,4年間の研究計画とする。具体的には,(1)文献研究(国内外の文献収集を行い,先行研究の知見を整理することで,研究枠組みの修正を図る),(2)家族介護者(または介護経験者や専門職等)を対象とした質的調査(聞き取り調査)を実施する,(3)家族介護者の仕事と生活の調和および離職(またはその意向等)の関連要因を明らかにするための量的調査(質問紙調査)を実施する,(4)上記(1)~(3)の研究成果をとりまとめ,仕事と生活の調和の実現に向けた家族介護者の離職予防に資する社会的サポート・システムのあり方についてまとめる,の4つの点から,研究を実施する予定である。
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研究成果の概要 |
本研究は、家族介護者(ケアラー)が離職することなく、仕事と生活の調和を図るための知見を得ることをねらいとして、家族介護者(ケアラー)を対象とした質的調査(聞き取り調査)と量的調査(質問紙調査)を実施した。その結果、家族介護者(ケアラー)が仕事と生活の調和を図るためには、介護(ケア)役割がもたらす仕事や社会生活などへの影響を考慮しながら、家族介護者(ケアラー)がおかれている多様な状況を踏まえ、総合的かつ多角的な支援が必要になることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの家族介護者(ケアラー)研究の多くは、主に家族介護者(ケアラー)の「介護」役割を中心に研究成果の蓄積が図られてきた。しかし、本研究は家族介護者(ケアラー)を多様な生活行動、役割を担う「生活者」として捉え、「介護」という一側面のみならず、「介護」以外の他の生活面への影響も含めて彼らの生活実態を明らかにした点で、学術的意義があるものと考えられる。また、本研究の成果は、今後の家族介護者(ケアラー)支援研究の発展の一助になるだけではなく、介護(ケア)を担う家族の生活や権利保障のあり方を見直す社会的機運の醸成にもつながることが期待され、社会的にも意義のある研究であったと考えられる。
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