研究課題/領域番号 |
19K02296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
村田 芳博 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (40377031)
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研究分担者 |
奥谷 文乃 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (10194490)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 辛味 / 検知閾値 / 受容体 / 一塩基多型 / 嗜好性 / 食嗜好 / 口腔感覚 / 閾値 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1)辛味感受性の違いは食嗜好の違いをもたらす原因となりうるか? 2)辛味感受性を決定する遺伝的背景は存在するのか?その遺伝子の本体は何か?という問いに答えようとするものである。これにより、食嗜好形成メカニズムの理解、そのメカニズムに基づく食品開発・栄養指導やその遺伝子が関わる疾患の検査・診断応用に向けた知的基盤の確立に貢献することを目指す。
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研究成果の概要 |
本学医学科学生を対象として、濾紙ディスク法を用いて口腔内カプサイシン検知閾値を測定、辛味受容体遺伝子の一塩基多型(SNP)との相関を解析した。その結果、カプサイシンに対する検知閾値のヒストグラムは、低閾値群と高閾値群の二峰性を示した。この2群間で辛味受容体遺伝子TRPV1のexon領域における既知SNPを対象としたハプロタイプ解析を行ったところ、l7通りのハプロタイプが存在し、ある1つのハプロタイプが低閾値群に特徴的であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では遺伝的背景として辛味受容体遺伝子に着目し、疾患・投薬リスクとの相関が既に報告されているSNPに焦点を絞って解析を行った。これによりメカニズム解明、研究成果の応用可能性への先鞭が付けられた。すなわち、食嗜好形成のメカニズムに基づいた食品開発、栄養指導、治療への応用に留まらず、辛味感受性を利用した感覚機能検査法、疾患・投薬リスクの簡易診断法などへ応用する道などが期待される。
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