研究課題/領域番号 |
19K02301
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
中出 麻紀子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (80508185)
|
研究分担者 |
饗場 直美 神奈川工科大学, 応用バイオ科学部, 教授 (50199220)
福本 隆司 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (80772912)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 野菜 / ナッジ / 大学生 / 食環境整備 / 食堂 |
研究開始時の研究の概要 |
学生食堂において大学生の野菜料理の選択を促進するため、本研究では、人間の行動心理を利用し、自然と望ましい方向へ行動を導くナッジ(nudge)の手法を用いた研究を実施する。研究①として、野菜摂取促進のためのデジタルサイネージ(電子公告媒体)の映像を作成し、学生食堂の食券売り場で流し、喫食者の食券購入の際の行動や野菜料理の選択の有無について検討を行う。研究②として、別の学生食堂にて、デジタルサイネージを含む複数のナッジの方法を食堂にて実施し、介入によって大学生の野菜小鉢の選択頻度が上昇するか、また、どのナッジの方法が最も有効であるかについて検討を行う。
|
研究成果の概要 |
大学生では野菜摂取量が少ない事が問題となっている。大学生への食事介入の場として学生食堂がある。そこで本研究では大学学生食堂において野菜料理の選択を増やすため、ナッジの方法を取り入れた介入を実施し、その効果検証をすることを目的とした。兵庫県の1大学の学生食堂にて2種類のナッジ(野菜小鉢の販売数をリアルタイムで表示、野菜摂取を促すデジタルサイネージ映像)による介入、神奈川県の1大学の学生食堂にて2種類のナッジ(全品100円で料理を購入できるイベントを実施、券売機の野菜サラダのボタンを目立たせる)の介入を行った。その結果、野菜サラダのボタンを目立たせるナッジの有効性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では4種類のナッジを考案し、そのうち券売機の野菜サラダのボタンを目立たせるナッジの方法の有効性が示唆された。本研究の結果はそれぞれ1大学の結果であるため、今後他大学でも同様の結果が得られるか検討が必要であるが、効果が示されれば、ナッジを用いた食環境整備を行うことにより、大学生の昼食時における野菜料理選択数の増加、ひいては1日分の野菜摂取量の増加や生活習慣病予防に役立てることができると考えられる。
|