研究課題/領域番号 |
19K02313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
西川 陽子 茨城大学, 教育学部, 教授 (60303004)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食文化 / SDGs / ESD / 食教育 / 教材開発 / 栄養 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、食教育へのサステナビリティ教育(ESD)の導入促進に向け、その教育の効果と必要性を明らかにすることを目的とする。研究は、食文化を題材とした食のESDを実感できる教材開発とそれを用いた教育手法の開発をし、更に完成した食のESD教育手法を用いた教育実践によりその教育効果を明らかにすることで、食教育へのESD導入の必要性を証明する。一方、食におけるESDは食を主に扱う家庭科と環境を主に扱う理科による教科横断的教育により行われることが望ましい。開発した食のESD教育手法はそのモデル教育として活用可能であり、家庭科と理科の教科横断的教育推進への寄与も本研究成果として目視している。
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研究成果の概要 |
人口増加や食のグローバル化が進む中、食のサステナビリティ教育(ESD)の推進は喫緊の課題だが、現在の小中高の食教育において食のESDはあまり進んでいない。本研究では食文化教育の一環として、伝統的食品保存手段を題材に環境共生を図りつつ構築された伝統的食生活について学ぶことで、学習効果の高い食のESDが展開できないか検討した。その結果、食文化への関心の高まりとともに、食生活と環境の関係理解、量ではなく質的な食の豊かさの理解、これらについて効果のある学修が可能であることを示唆する結果が得られ、食のESDの推進において食文化教育を活用することは有効であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食育基本法が施行されて15年余りが経ち、栄養教育においてはかなり充実したが、食のサステナビリティ教育(ESD)などの他の食教育内容についてはあまり進んでいない。本研究では、近年強く進められている食文化教育の一環として食のESDを展開することを試み、実行可能性及び教育効果の高い食のESDの可能性を示すことができた。この研究成果は、今後の食教育の推進に寄与するものと考えられる。
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