研究課題/領域番号 |
19K02347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
高杉 美佳子 九州産業大学, 生命科学部, 准教授 (60305802)
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研究分担者 |
新井 博文 北見工業大学, 工学部, 教授 (70295848)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | セリアック病 / グリアジン / ケルセチン / 腸管透過性 / 小麦グルテン / セリアッック病 |
研究開始時の研究の概要 |
セリアック病は、小麦グルテンの構成成分であるグリアジンを摂取することで小腸に発症する遺伝性の自己免疫疾患である。わが国では、小麦消費量の増加に伴って発症率が近年増加傾向にあり、その対策が喫緊となっている。セリアック病は、遺伝的要因に加え、グリアジン未消化ペプチド (PTG) による 腸管バリア機能の低下(腸管透過性の亢進)が発症に関わると推測されているが、詳細なメカニズムは明らかになっていない。 本研究は、PTGの腸管透過性の亢進メカニズムを明らかにするとともに、PTGによる腸管透過性亢進作用を抑制する食品成分を探索し、その抑制メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
セリアック病の発症メカニズムの解明および食品成分による症状緩和を最終目的として、グリアジン未消化ペプチド (PTG) の腸管透過性亢進作用およびケルセチンによる改善効果を検討した。 PTGは小腸上皮様細胞に分化させたCaco-2の腸管透過性を亢進させ、それはMEK/ERK1/2経路を活性化による可能性が示された。さらに、ケルセチン前処理により、PTGの腸管透過性亢進作用は緩和された。これの結果はケルセチンなどの食品成分がセリアック病の症状を緩和する可能性を示唆するものであり、さらにTJ構成タンパク質発現への影響やシグナル伝達への影響を調べ、作用メカニズムを解明していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、セリアック病の発症メカニズムにグリアジン未消化ペプチド (PTG) によるERK1/2シグナル伝達経路の活性化およびそれに続く腸管透過性亢進作用が関わっていることを明らかにした。さらに、ポリフェノールの一種であるケルセチンがPTGによる腸管透過性亢進作用を抑制することを明らかにした。これらの研究成果は、日本で罹患率が増加しているとされるセリアック病の発症メカニズムの一部を解明するもので、セリアック病の対症療法の一つである低グルテン食摂取以外にもポリフェノール等の食品成分を積極的に摂取することでセリアック病の症状緩和が期待できる可能性が示された。
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