アメリカを中心に研究・実践されている社会正義のための教育は、抑圧構造を理解し、批判的思考を促し、社会行動のためのスキルを身に付けることを支援するものであるが、これまでに展開されてきた多文化教育に対する批判に応えるものとして示唆に富む。日本においても、マジョリティの特権性を脱構築し、抑圧に対抗するための行動を起こすことを支援する社会正義のための教育の理論的研究及び実践の開発が急務である。本研究では、社会正義のための教育に関する理論及びその実践方法の研究とカリキュラムの分析、研究者や実践者を対象とするインタビュー調査を行う。また、日本における社会正義のための教育のプログラム開発、実践、検証を行う。
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